スペイン / スクーデリア・フェラーリ /
ゼッケンNo. :55
●国籍:スペイン
●生年月日:1994年9月1日(29歳)
●身長/体重:177㎝/66㎏
2023年成績
●出走:22回
●優勝:1回
●表彰台:3回
●入賞:18回
●完走:20回
●PP:2回
●ドライバーズランキング:7位/200ポイント
通算成績
●F1デビュー:2015年第1戦オーストラリアGP
●在籍チーム:トロロッソ(2015~17年日本GP)→ルノー(2017年アメリカGP~18年)→マクラーレン(209年~20年)→フェラーリ(2021年〜)
●出走:185回
●優勝:2回
●PP:5回
●表彰台:18回
●ドライバーズ選手権最上位:5位(2021年/フェラーリ)
父はトヨタでWRC(世界ラリー選手権)タイトル獲得2度、ダカールの総合優勝も果たしたラリー界のレジェンド、カルロス・サインツ。その父と同じ名前を持つ。
2歳のころに祖父がおもちゃの動力つきバギーを買い与えたのが、4輪の初体験。4歳でカートを始める。競技カートへの参加は2005年から。翌06年にマドリードの地方選手権タイトルを獲得した。
07年から国際舞台への進出を始め、08年には『KF3』クラスでアジア・パシフィック王座に輝き、同年のスペイン選手権2位。09年にモナコでジュニアカートの国際レースに優勝したことがレッドブルの目に留まり、フォーミュラ・BMWのテストに招待される。その後、正式にレッドブル・ジュニアチーム入りを果たした。
10年はフォーミュラ・BMW・ユーロカップに参戦し、1勝を挙げて、ルーキーオブザイヤー。また、同パシフィック選手権も走り、2勝の成績を残した。この年の後半にはフォーミュラ・ルノー・ユーロカップを始め3つのシリーズを掛け持ちして、さらなる鍛練に努める。
11年はフォーミュラ・ルノー・ユーロカップと同北ヨーロピアンカップにダブルエントリー。ユーロカップは総合2位となりチャンピオンを逃したものの、北ヨーロピアンカップでは同じレッドブル・ジュニアのダニール・クビアトらを下しフォーミュラでの初タイトルを獲得した。
12年はF3進出。ヨーロッパ、ユーロ、英国と3つのシリーズを走る。英国選手権では5勝を挙げたものの、いずれのシリーズでもタイトル争いには到らず。翌13年にはGP3に活動の場を移した。だが戦績は奮わず、ランキング10位に低迷。チームメイトだったクビアトがシリーズチャンピオンに輝いたことで、先にF1へのステップアップを許す。なおこの年には、レッドブルでF1ドライブも経験。フォーミュラ・ルノー3.5にも後半戦にエントリーした。
14年はフォーミュラ・ルノー3.5での活動に絞り、7勝を挙げてシリーズタイトルを獲得。翌年に向けたレッドブルのF1・2チームのドライバー選びには紆余曲折があったものの、最終的にはトロロッソの15年シートに指名を受ける。このF1進出を機に、それまでは「サインツJr.」を名乗っていたが、正式な登録名をカルロス・サインツに改めた。ついに最高峰到達で、父からの巣立ちを意思として表したものだ。
F1ではデビューレースとなったオーストラリアで9位入賞を果たし、この年チームメイトだったマックス・フェルスタッペンにも遜色のない走りを見せる。翌16年もトロロッソ残留、しかし第5戦時点でフェルスタッペンがレッドブル昇格。替わってトロロッソに降格してきたクビアトをパフォーマンス的に圧倒し、他チームからの引き抜きがささやかれ始める。
17年はトロロッソで3年目のシーズンを迎え、チームは翌18年からのホンダとのパートナーシップ締結を発表。これで事態が動いた。トロロッソとホンダの契約は結果的にそれまでのパートナーだったルノーに借りをつくるものであり、その見返りとしてサインツ譲渡を求められる。レッドブル契約下からの貸し出しという形で、ルノー移籍がアナウンスされた。
当初は18年移籍との発表だったが、結果前倒しされ、この年の第17戦時点からのドライブとなった。18年はルノーでコンストラクターズ選手権4位躍進に貢献、一方でジュニアチーム時代からのレッドブルとの契約は期限を迎える。
一時はダニエル・リカルド離脱が決まったレッドブル後任も取り沙汰されたものの、19年に向けて本人が選んだのは新天地マクラーレンとの複数年契約だ。同じスペイン出身で、強い影響を受けるフェルナンド・アロンソのシートを引き継ぐ形となった。
18年のマクラーレンはシーズン序盤を除くと不振だったが、19年は好調に転じ、トップ3チームに続く選手権ポジションを堅持。第20戦ブラジルでは予選時のパワーユニットトラブルで最後尾スタートとなったものの、全車で唯一となる1ストップ戦略を成功させ、4番手でチェッカーフラッグを受ける。その後3番手フィニッシュだったルイス・ハミルトンが5秒のタイム加算ペナルティを受けたことで、正式結果は3位。裁定の遅れからセレモニー参加はならなかったが、自身初となるF1表彰台を記録した。
2020年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響でシーズンのスタートが7月までずれ込んだが、シーズンが始まる前の5月にセバスチャン・ベッテルの後任として2021年よりフェラーリへ加入することが発表された。
マクラーレン最終年となったこの1年はコンスタントに入賞を重ねる。その一方で、シーズンが進むにつれルノー製パワーユニットに冷却問題や出力低下などの症状が発生し、第7戦ベルギーGPではグリッドに向かう途中でレースを諦めなければならなかった。
直後の第8戦イタリアGPでは、スタートを決めて序盤から2番手を走行。その後は順位を落とすも、赤旗中断を挟んで再度2番手に浮上し、F1初優勝をかけてトップを走るピエール・ガスリーを猛追したがあと一歩及ばず。それでもキャリアベストの2位に入賞し、その後も第11戦アイフェルGPから最終戦アブダビGPまで7戦連続の入賞を果たす抜群の安定感で、ランド・ノリスとともにマクラーレンのコンストラクターズ選手権3位に大きく貢献した。
2021年はフェラーリに移籍し、シャルル・ルクレールのチームメイトとなった。開幕戦バーレーンGPでは予選Q3に進出し8番手を獲得。決勝は8位入賞となり入賞でシーズンをスタート。第5戦モナコGPの決勝は2位フィニッシュしフェラーリ移籍後、および2021年のチーム初表彰台を獲得した。
2021年のサインツは、シーズン唯一の全戦完走に加えて22戦中20戦で入賞。表彰台を計4回を獲得し、タイトルを獲得したレッドブル・ホンダとメルセデスのドライバーに次ぐドライバーズランキング5位を記録。移籍初年度にしてエースと見られたルクレールをランキングで上回る活躍を見せた。
2022年はフェラーリのマシンパフォーマンスが高く、サインツは序盤から表彰台を獲得するもなかなか勝利には届かなかった。だが第10戦イギリスGPでキャリア初となるポールポジションを獲得し、レースではポール・トゥ・ウインでF1初優勝を飾った。終盤のアメリカGPで2度目のポールを獲得するが、優勝は1回のみで、選手権5位でシーズンを終えた。
フェラーリでの3年目となった2023年はレッドブルが22戦21勝という圧倒的な強さを誇ったシーズンだったが、サインツは唯一レッドブル以外で勝利を掴んだドライバーとなった。シンガポールGPでポールポジションを獲得したサインツは、決勝レースでランド・ノリスやジョージ・ラッセルらと優勝争いを繰り広げた。後続車とのギャップがほとんどない大接戦となたが、サインツはミスなく走り切り優勝を飾った。
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