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MotoGP | ダニロ・ペトルッチ 2021年

ダニロ・ペトルッチ

イタリア / テック3KTMファクトリー・レーシング /

ゼッケンNo. :9

◆出身:イタリア
◆生年月日:1990年10月24日

■ダニロ・ペトルッチ プロフィール

 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ・チーム)はイタリアのウンブリア州テルニ出身のライダー。1990年生まれの29歳である。ペトルッチは8歳からミニトライアルで腕を磨き、9歳のときにはイタリア国内のこのクラスでチャンピオンを獲得。10歳でミニトロフィーLEMとミニクロスの国内チャンピオンに輝いた。

 ペトルッチがロードレースに転向したのは2006年のこと。2008年と2009年はスーパーバイク世界選手権(SBK)に併催されていたヨーロピアンチャンピオンシップ スーパーストック600に参戦した。2009年にはダブルエントリーしたヨーロッパ・ジュニア・ストック1000でタイトルを獲得。2010年から2011年はSBK併催のFIM CUPスーパーストック1000に参戦した。スーパーストックとは市販車をベースとしたマシンで争われるSBKよりも改造範囲が制限されているクラスで、ペトルッチは2011年まで市販車ベースのレースで戦っていたということだ。

 ペトルッチがプロトタイプマシンで争われるMotoGPへと戦いの場を移したのは2012年のことだ。このシーズンは世界的な不況の影響から減少傾向にあったMotoGPクラスのエントリー台数確保のため、オリジナルのシャシ―に量産車をベースにしたエンジンを搭載するCRT(クレーミング・ルール・チーム)が導入されていた。ペトルッチはアプリリアのエンジンをオリジナルシャシ―に搭載したCRTマシンでMotoGPクラスの初年度を戦った。

 2013年シーズンのCRTマシンでの参戦を経て、2014年シーズンは公式ECUのソフトウエア、ハードウエアをともに使用するオープンクラスのマシンでエントリー。2015年には、ドゥカティのサテライトチーム、プラマック・レーシング・レーシングに加入すると、雨の第12戦イギリスGPで2位表彰台を獲得した。これがペトルッチにとって、MotoGPにおける自身初の表彰台だった。

 2016年から2018年シーズンまでの4シーズンをプラマック・レーシングで過ごしたのち、2019年シーズン、ペトルッチはドゥカティのファクトリーチームに移籍する。ドゥカティ・チームとの契約は、ファクトリーライダーの多くが結ぶ2年ではなく1年契約というものだった。

 こうした状況のなか、ペトルッチは第6戦イタリアGPで初優勝を飾った。MotoGPに参戦を開始してから8シーズン目の悲願の優勝だった。さらにペトルッチはシーズン前半で3度の表彰台を獲得すると、シーズン半ばにしてドゥカティとの契約を1年更新した。シーズン後半はやや失速したものの、2019年は自己最高位のランキング6位でシーズンを終えている。2020年シーズンもドゥカティ・チームから参戦するペトルッチ。契約年数が1年であることを考えると、シーズン前半で存在感を示したいところだろう。

(TEXT:Eri Ito)

■MotoGP通算戦績
初戦:2012年カタールGP
初ポールポジション:-
初ファステストラップ:2016年オランダGP
初表彰台:2015年イギリスGP
初勝利:2019年イタリアGP
優勝:2
2位表彰台:4
3位表彰台:4
表彰台:10
ポールポジション:0
決勝ファステストラップ:2
ワ-ルドチャンピオン:0

■MotoGP:2020年シーズン戦績
出場:14回
優勝:1回
2位:0回
3位:0回
ポールポジション:0回
バイク:ドゥカティ
獲得ポイント:78
ランキング:12位

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