オーストラリア / ドゥカティ・レノボ・チーム /
ゼッケンNo. :43
◆生年月日:1995年1月18日
◆出身:オーストラリア
ジャック・ミラー(プラマック・レーシング)はオーストラリア クイーンズランド州タウンズビル出身のライダー。1995年生まれの25歳。8歳のころからダートレースで経験を積み、オーストラリアで6つのタイトルを獲得したのち、ロードレースに転向した。
その後、ミラーはヨーロッパに拠点を移す。2011年にはIDMドイツスーパーバイク選手権125ccクラスとスペイン選手権(現FIM CEVレプソルインターナショナル選手権)125GPに参戦。同年、ロードレース世界選手権125ccクラスで第9戦ドイツGPにワイルドカード参戦し、世界選手権デビューを果たす。第13戦サンマリノGP以降の5戦には、成績不振のライダーに代わって戦った。
125ccクラスに代わって4ストローク単気筒250ccマシンで争われるMoto3クラスがスタートした2012年からは、Moto3クラスにフル参戦を開始。Moto3クラス参戦3シーズン目の2014年はKTMの実質的なファクトリーチームであるRed Bull KTM Ajoに移籍。開幕戦カタールGPで世界選手権における自身初優勝を飾った。さらにアレックス・マルケス(現レプソル・ホンダ・チーム)とチャンピオン争いを展開し、6勝を含む10度の表彰台を獲得して2ポイント差でランキング2位となった。
ミラーは2015年、MotoGPクラスにステップアップを果たす。チームはホンダのサテライトチームであるLCRホンダ。最高峰クラスへの参戦は、Moto3クラスからMoto2クラスで経験を積み昇格する形が通常であり、異例の抜てきとなった。
250ccマシンから1000ccのMotoGPマシンに乗り換えたミラーは、2015年シーズンはトップ10圏内フィニッシュを果たせず苦戦。しかし翌2016年には同じくホンダのサテライトチームであったEstrella Galicia 0,0 Marc VDSに移籍。第8戦オランダGPでは、赤旗中断を挟んだ雨のレースを制し、最高峰クラスで初めてポディウムの頂点に立った。ファクトリーチームではない、インディペンデントチームのライダーが優勝を飾ったのは、2006年ぶりのことだった。
余談ではあるが、このころ(2015年ごろ)、同じくMotoGPクラスに昇格したマーベリック・ビニャーレス(現モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)と、レースウイークには同じモーターホームで過ごしていたという。このとき、ふたりのマネージャーを務めていたのがRed Bull KTM Ajoのチーム代表であるアキ・アジョだった。
ミラーは2017年シーズンも引き続きEstrella Galicia 0,0 Marc VDSから参戦すると、2018年にはドゥカティ・コルセと契約。ドゥカティのサテライトチームであるプラマック・レーシングから参戦した。表彰台に立つことはできなかったが、第2戦アルゼンチンGPではポールポジションを獲得し、シーズンで3度のフロントロウに並んだ。
2019年シーズンも同チームから参戦し、デスモセディチGP19を走らせて、4度の3位表彰台を獲得している。Moto3クラスから最高峰クラスへの昇格という『離れ業』に、見事に適応してみせたミラー。2019年シーズンは表彰台の獲得もさることながら、ランキングでも自己最高位の8位を獲得し、現在ではMotoGPライダーとしての確固たる地位を築いている。
2020年シーズンも引き続きプラマック・レーシングからエントリー。ドゥカティの2020年型マシン、デスモセディチGP20を駆ってシーズンを戦う。
■MotoGP通算戦績
初戦:2015年カタールGP
初ポールポジション:2018年アルゼンチン
初ファステストラップ:2019年イタリアGP
初表彰台:2016年オランダGP
初勝利:2016年オランダGP
優勝:1
2位表彰台:3
3位表彰台:6
表彰台:10
ポールポジション:1
決勝ファステストラップ:2
ワ-ルドチャンピオン:0
■MotoGP:2020年シーズン戦績
出場:14回
優勝:0回
2位:3回
3位:1回
ポールポジション:0回
バイク:ドゥカティ
獲得ポイント:132
ランキング:7位