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MotoGP | ポル・エスパルガロ 2021年

ポル・エスパルガロ

スペイン / LCRホンダ・イデミツ/カストロール /

ゼッケンNo. :73

◆出身:スペイン
◆生年月日:1991年6月10日

■ポル・エスパルガロ プロフィール

 ポル・エスパルガロ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)はスペイン カタルーニャ州のグラノリェース出身のライダー。1991年生まれの28歳。同じくMotoGPクラスに参戦するアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)は2歳上の実兄で、とても仲がよいことでも知られている。

 ポルがレースを始めたのは2歳のころ。兄アレイシとともにバイクに親しんでいたという。その後10歳からカタルーニャ州のエンデューロレースへの参戦を開始する。

 ポルは2005年、スペイン選手権(現FIM CEVレプソルインターナショナル選手権)125ccクラスに参戦を開始。2006年シーズンにはチャンピオンを獲得した。このシーズン中には、ワイルドカード、負傷代役としてロードレース世界選手権125ccクラスデビューを果たした。デビューレースの第7戦カタルーニャGPでは13位でフィニッシュし、史上最年少でポイントを獲得している。

 翌2007年から世界選手権125ccクラスにフル参戦を開始。フル参戦初年度は、1度の表彰台を獲得してルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。ちなみに兄アレイシは、一足早く2005年に世界選手権125ccクラスに参戦し、2007年シーズンは250ccクラスに戦いの場を移していた。

 ポルは2009年シーズンの第12戦インディアポリスGPで世界選手権における自身初優勝を果たし、翌2010年シーズンはマルク・マルケス(現レプソル・ホンダ・チーム)、ニコラス・テロル(2011年シーズン世界選手権125ccクラスチャンピオン)とチャンピオン争いを展開してランキング3位で終えた。

 ポルは2011年シーズンからMoto2クラスへステップアップ。2012年シーズンにはM.マルケスに次いでランキング2位を獲得すると、2013年シーズンにはMoto2クラスが開催された全17戦中6勝を挙げてチャンピオンに輝いた。

 2014年、ポルはヤマハのサテライトチームであった、モンスター・ヤマハ・テック3から最高峰クラスデビューを果たす。これまで常に一歩先を歩いていた兄アレイシと同じクラスで、フルシーズンを戦うことになった。エスパルガロ兄弟が最高峰クラスでともにフル参戦するというこの状況は、2020年シーズンに至るまで続いている。

 最高峰クラス参戦初年度、ポルはルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。モンスター・ヤマハ・テック3で3シーズンを戦った。また、2015年、2016年の鈴鹿8時間耐久ロードレースではヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームから参戦して、優勝に貢献している。

 2017年はKTMのファクトリーチームライダーとして指名を受ける。KTMは、このシーズンから最高峰クラスへファクトリーチームとしての参戦をスタートさせていた。ファクトリーチームとして初めてMotoGPクラスに参戦するKTMは、ホンダやヤマハ、ドゥカティなどすでに多くの世界選手権の参戦経験を持つメーカーと争わねばならなかった。

 そうしたなかでも、ポルは2018年シーズン、ひどい雨のなかで行われた第18戦バレンシアGPで3位表彰台を獲得。自身として最高峰クラス初の表彰台を獲得するとともに、KTMにMotoGPクラスでの初ポディウム獲得をもたらした。

 2020年シーズンも引き続き、レッドブル・KTM・ファクトリーレーシングから参戦。KTMライダーとして4シーズン目を迎える。フレーム形状を変更させたKTMのMotoGPマシンRC16で、2度目の表彰台登壇と初優勝を目指す。

(TEXT:Eri Ito)

■MotoGP通算戦績
初戦:2014年カタールGP
初ポールポジション:-
初ファステストラップ:-
初表彰台:2018年VAL
初勝利:-
優勝:0
2位表彰台:0
3位表彰台:6
表彰台:6
ポールポジション:2
決勝ファステストラップ:1
ワ-ルドチャンピオン:0

■MotoGP:2020年シーズン戦績
出場:14回
優勝:0回
2位:0回
3位:5回
ポールポジション:2回
バイク:KTM
獲得ポイント:135
ランキング:5位

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