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投稿日: 2017.03.23 10:44
更新日: 2017.03.23 16:26

小松礼雄コラム第2回:テストで見えたハースのポジション、マグヌッセンの嬉しい驚き


F1 | 小松礼雄コラム第2回:テストで見えたハースのポジション、マグヌッセンの嬉しい驚き

 一方、ケビン(マグヌッセン)の方はそこまでセンシティブじゃないというのもわかりました。ただ、これはまったく悪い意味ではないです。彼の方が問題を回避するのがうまいんです。ロマンは絶対に彼のドライビングスタイルでこうじゃなきゃいけないっていうのがあって、それを変えるのが難しいし、あんまり変えようともしないけど、ケビンの方はもうちょっと、逆に早すぎるかなと思うくらいドライビングを変えることができるのです。

 それは本来のドライビングスタイルというか、クルマから必要としてるものは同じなんですけど、問題があった時に対処する仕方、アプローチが結構違うということですね。不満はありつつもケビンの方が自分の方でアジャストしていける。それは良くも悪くもないことなんです。早い段階でそういうことをしちゃうと逆にクルマが良くなっていかず、本来のクルマのポテンシャルに及ばない低いところでまとまっちゃう可能性が出てきます。

 でも仮に予選とかFP3になって、その段階でもクルマが好みに仕上がっていない時にはケビンの方が強いでしょうね。これは、以前に一緒に仕事をしていたフェルナンド(アロンソ)の素晴らしいところでした。とにかく、金曜は文句ばっかり言ってありとあらゆるところを直せと要求してきます。しかし、FP3になった段階で、どんなクルマに仕上がっていたとしても、それを受け入れて彼の方で対処できる能力を備えているんです。

 ケビンの印象はすごく良いです。テストのタイムを見てもらえばわかるけれども、基本的にケビンの方がロマンより今のところ現行にうまく対処しているので、それがタイムにも現れています。フィードバックがとても良いですし、きちんとクルマのセットアップができるドライバーだと思います。そして、ちゃんとそのクルマのポテンシャルどおりに走ってくれるので、レースもきちんとできると思います。ここまでフィードバックが良いとは思っていなかったので、良い意味での驚きでした。

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