投稿日: 2024.04.17 07:15
更新日: 2024.04.16 20:22
更新日: 2024.04.16 20:22
パドック裏話:ハミルトン、ガスリーのメンタル向上術
Chris Medland
Translation:Kenji Mizugaki
F1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。第4戦日本GP編です。
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日本のF1ファンが世界一であることは、もはや周知の事実だ。そして、チームとドライバーたちが鈴鹿へ向かう時期になると、必ずそのことが話題に上る。
しかも、彼らは年を追うごとに、ますます魅力を増しているように見える。いまやチームやドライバーだけではなく、このスポーツに関わるすべての人々に対して、心からの歓迎と応援する気持ちを示してくれるからだ。
例として、あるメルセデスファンの話をしよう。この人は昨年のピットレーンウォーク中に大勢の中から選ばれ、ガレージに入って記念撮影をする機会に恵まれた。そんな素晴らしい経験をオファーしたのは、チームのマーケティングスタッフのひとりだったが、ここではその人物をアリスと呼ぶことにする。
2023年のレースから6カ月後。このメルセデスファンは、なんとアリスへの応援と感謝の気持ちを伝えるバナーと衣装を自分でデザインして、今年の日本GPに現れたのである。
メルセデス陣営に笑顔をもたらしたものは、それだけではなかった。
木曜のメディアセッションに参加したルイス・ハミルトンは、いつになく上機嫌だった。彼に向けられた質問は、ジュール・ビアンキの思い出、この週末の彼のクルマのハンドリング、あるいはメルボルンでフェルナンド・アロンソに科せられたペナルティに関する意見など、多岐にわたっていた。