投稿日: 2017.06.30 07:10
更新日: 2017.06.29 15:45
更新日: 2017.06.29 15:45
F1 Topic:ルーキーイヤー8戦目で表彰台、ストロール覚醒の舞台裏をウイリアムズ白幡氏が語る
Masahiro Owari
白幡コーディネーターによれば、ストロールが周囲の人々からのアドバイスに耳を傾けるようになったのはモナコGPが終わったあたりだったという。「カナダGPはまさに彼が素直に学び始めた最初のグランプリでした」
プレッシャーがかかる初の母国グランプリで初入賞という結果を出したことで、肩の力が抜けたストロール。アゼルバイジャンGPでは周囲が自滅していく中、落ち着いたレースで終盤2番手を走行していた。
「最後に後ろからボッタスが来て、頑張りすぎてもおかしくなかったんですが、冷静さを失わなかった。もちろん、本人も2位でフィニッシュしたかったと思う。実際にギリギリのところまでは踏ん張っていたけど、決して無理はしなかった」(白幡コーディネーター)
そんなストロールにチームも無線で「落ち着いてゴールすれば大丈夫だから」というアドバイスにとどめ、あとはボッタスとのギャップだけを伝えていたという。そこにどんなメッセージが込められていのか、ストロールは自分でその意味を咀嚼し、0.2秒差の3位でチェッカーフラッグを受けた。
ストロールにアドバイスを送り続けた人物がもうひとりいる。それはフェリペ・マッサだ。白幡コーディネーターも「フェリペのアドバイスは、よく聞いている」と語っている。だから、表彰台の上でストロールは少し寂しそうだった。
「フェリペと一緒に祝えなかったことだけが残念。彼もトラブルがなければ、僕と同じくらいの位置にいたはず。表彰台で一緒だったら、最高だったのに」
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