更新日: 2017.07.19 19:18
F1 Topic:ハミルトン、F4レースで大怪我を負ったビリー・モンガーをイギリスGPに招待
父親のロブさんは「ルイスには本当に感謝している。この3日間は、息子は毎日興奮しっぱなしだった。レースは本当に素晴らしい」
著名人が、ハンディキャップを背負った人をサポートするのは、決して珍しいことではない。特にハミルトンには、生まれつき脳に障害を持つ弟、ニコラスがいるので、その思いは強かったようだ。当初、医師はニコラスが生涯、自分の脚で歩くことはできないだろうと家族に告げ、実際ニコラスは11歳になるまでに車イスでの生活を余儀なくされていた。
その後、ニコラスは異母兄のルイスを応援するためにサーキットを訪れ、モータースポーツの素晴らしさを知る。いつしか、レーシングドライバーになりたいという夢を持ったニコラスはリハビリを開始。その傍ら、脚の不自由を理由にライセンス発行を渋るモータースポーツ協会を説き伏せ、レーシングライセンスのテストも受け、見事クリアする。
そして、2011年にルノーUKクリオ・カップにレースデビューするという夢を実現した。もちろん、ニコラスを支え続けたのは、ハミルトンだった。一時、レースを休んでいたニコラスだが、今年復帰。再びルノーUKクリオ・カップに挑戦している。
「すでに2戦を終え、10位と5位だった。今年はあと5戦ある。もっと上を目指すよ」(ニコラス)
足が不自由なニコラスは、足でのクラッチ操作が難しいため、ステアリング裏にパドルを装備した特別仕様でレースを戦う。そのニコラスから、レースの話を聞いていたモンガーくん。いつの日か、レースに復帰する日が来ることを祈りたい。
なお、モンガーくんに、ハミルトン以外で最もお気に入りのドライバーはだれかを尋ねたところ、答えは「リカルド」だった!!