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投稿日: 2017.09.26 13:57
更新日: 2017.09.26 13:59

「僕が2018年にF1参戦できる場合は、たぶんそうなるだろう」注目のガスリーがトロロッソ・ホンダに言及


F1 | 「僕が2018年にF1参戦できる場合は、たぶんそうなるだろう」注目のガスリーがトロロッソ・ホンダに言及

 ガスリーが念願のF1昇格を来季に果たすならば、レッドブルのジュニアドライバーである彼の加入チームはほぼ確実に、系列のトロロッソだろう。つまり、彼はホンダ製パワーユニットで走ることが濃厚になってきつつあるのだ。自身憧れの存在であるアイルトン・セナが長く親しんだ「Powered by HONDA」で、ガスリーもF1を走ることになる。

 それを言うと、ガスリーは『まだ決まってないよ』という感じで笑いながらも、「そうだね。僕が来季F1に参戦できる場合は、たぶんそうなるだろう」と語った。

「僕はこれまでのレースキャリアの多くの時間をレッドブルとともに歩んできた。フォーミュラ・ルノー3.5でシリーズ2位(2014年)になり、GP2でチャンピオン(2016年)になり、今年もこうして(レッドブルカラーのマシンで)スーパーフォーミュラのチャンピオンを狙える位置にいる。これからもレッドブルとともにありたいからね」。F1参戦が実現するなら、それはやはりトロロッソ・ホンダなのだ。そして、「今はチャンピオンを獲るためにベストを尽くしたいと思っている」とも。

 一時は年内のF1デビュー、日程重複によるスーパーフォーミュラ最終戦欠場の可能性もウワサされたガスリーだが、ここへ来てその方向性はトーンダウンしてきたように感じられる。もちろん、どうなるかはまだ分からないが、今の彼はスーパーフォーミュラ王座獲得のチャンスにフォーカスしているようだ。

 SUGO戦終了後、片付け作業の続くチーム無限のピットでガスリーは、携帯端末を駆使しながら自分とチームスタッフたちの映像を熱心に、楽しそうに自撮りしていた。もしかするとレッドブルのサイトか何かにアップする“仕事”だったのかもしれないが、チームメンバーともすっかり打ち解けている姿が印象的だった。チームの士気も高まっている。

 ガスリーの自撮りで「マジシャン」と称されていたようなのが、担当の星学文エンジニアである。星エンジニアは「初めてのコースで、金曜からの限られた走行機会のなか、毎レース手探りのような状況でも最近は(セットアップ面で)ベストな“解”に近いところまで辿り着けています。(第2戦のレース2以降)毎回ホンダ勢トップの決勝成績ですしね。すべての能力が高いドライバーです。ポールポジションこそ獲れていませんが、それはクルマのコンディション等々の状況もあってのことで、一発の速さも彼はもっています」とガスリーを高く評価、彼との共同戦線に好感触を得ている。

 星エンジニアは最終戦の舞台・鈴鹿に向けても、「開幕戦の時はレースペースがもうひとつでしたが、今はオートポリス戦のように、高荷重のコーナーが多いコースに対しても速さを発揮できていますからね」と手応えを語る。

 最終戦を前に数字上は8人に可能性が残ったスーパーフォーミュラ王座争いだが、ホンダ勢ではガスリーが唯一のタイトル争覇圏内ドライバーとなった。3戦連続2位以内という勢いと充実感のまま、2度目の鈴鹿実戦を彼がどう戦うのか。1カ月先が楽しみである。

グリッドでも多くのファンに囲まれていたガスリー。0.5ポイント差のランキング2位で最終戦鈴鹿を迎える


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