更新日: 2016.05.26 18:46
マノーのハリアントにシート喪失の危機、母国政府の支援に滞りか
■ハリアントは目の前の仕事に集中
また、シーズンの終わりまでドライブできると思うかとの質問に対し、ハリアント本人はこう答えた。
「正直に言って、僕にはわからない。もちろん、ここでフルシーズンをすごしたいと思っているよ。僕はシーズンの半分しか乗れないという噂もあるけどね。とりあえずは、フルシーズンのドライブを確保できるように、マネージャーが全力を尽くしてくれている。僕の目標は、ひとつひとつのレースで自分の仕事に専念して、最善の結果を得ることだ。それから先のことは、時期が来れば明らかになるだろう」
彼は、そうした先行きの不安が、ドライビングに悪影響を及ぼさないように努めているという。
「それはひとまず脇に置いて、クルマをできる限り速く走らせ、チームと協力していくという僕の仕事において、ベストを尽くすことが重要だ。それ以外のことは一切考えないつもりだよ」
フニセットによれば、インドネシア国内でのハリアントに対する関心はきわめて高く、今後の資金調達には自信を持っているという。
「インドネシアでは、とても大きなニュースとして取り上げられている。政府、大臣、メディアのすべてがF1に夢中と言ってもいいし、一般のファンも急激に増えた。そして、言うまでもなく、国営石油会社のペルタミナは、これまでリオに莫大な投資をしてきた」
「私は昨日までインドネシアにいた。大臣たちと政府は、予算を最後まで約束どおりに支払うために、様々な努力を続けている。政府としては別のスポンサー、おそらくは民間のスポンサーが相乗りしてくることを期待していたのだと思う」
「どこの国の政府でも同じだが、たとえばイギリスのキャメロン首相が、政府としてF1に7000万ポンドを拠出し、教育や保健には予算を充てないと言ったなら、ちょっとした騒ぎになるだろう。それと似た意味で、インドネシアは少々デリケートな状況にある。だが、世界的なレベルのスポーツマンを送り出すのは、国としてとても有益なことだ。私には、必ずスポンサーを見つけられるという確かな自信がある」
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