更新日: 2017.12.01 08:22
F1 Topic:3年間の歴史に幕を下ろすマクラーレン・ホンダが最後の乾杯
だが、ホンダは3年間でマクラーレンを納得させるだけの技術力を披露することができず、2017年シーズン限りで提携を解消することとなった。ニールは、そのミーティングにも出席していた。
「夏休み明け(ベルギーGP直後)に、私はマクラーレンのコマーシャル&ファイナンスディレクターであるジョン・クーパーと東京に行った。そこで森山(克英/ブランド・コミュニケーション本部長)さんと山本(雅史/ホンダモータースポーツ部長)さんと提携解消に向けたミーティングを行った」(ニール)
こうして、マクラーレンとホンダは2017年限りでパートナーシップを解消する決定を下し、9月15日に発表した。こうして迎えたマクラーレン・ホンダ最後のグランプリ。ニールは最後のレース前夜にホンダのマネージメントを夕食に招待した。
レストランに到着すると、そこにはマクラーレン側が用意したエプロンが置かれており、1枚ずつ異なるメッセージが刺繍されていた。ニールのエプロンには「More Power(もっとパワーを!!)」と書かれていたかと思えば、ホンダ側のエプロンには「More Down force(もっとダウンフォースを!!)」、「Too much Drag(ドラッグが多すぎ!!)」と書かれていて、お互いがお互いのエプロンを見て、笑い合った。
「ホンダとともに成功を収められなかったのは残念だが、私たちは彼らと組んだことを後悔していないし、一緒にチャレンジしてくれたことに感謝している。私たちは日本人がいかに優れているかを知っている。それはマクラーレンに多くの日本企業がスポンサーしていることでもわかると思う。ビジネスとしての関係は、これでいったん切れるが、彼らがわれわれにとって大事な友人であることには変わりはない。いつの日か、またチャンスがあれば、ホンダと一緒に戦いたい」(ニール)