更新日: 2016.06.01 16:23
「予選で遅いフェラーリ」いまだ問題点を解決できず
フェラーリは、F1の予選で最大限の速さを発揮できない理由を、いまだに理解できずにいる。
セバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンは、スペインGPの予選でのペースに疑問を抱き、その後のインシーズンテストでベッテルと育成ドライバーのアントニオ・フォッコが問題の解決に取り組んだ。
しかし、フェラーリはモナコGPでも苦戦。ベッテルはポールポジションを獲得したダニエル・リカルドに0.93秒もの差をつけられ、ライコネンはさらにコンマ2秒ほど遅かった。モンテカルロの狭く、コーナーの多い市街地コースではオーバーテイクの機会が限られる。ライコネンは序盤でクラッシュ、生き残ったベッテルも十分にペースを発揮できないままにレースを終えた。
チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネは、予選で抱える問題について以下のように語っている。
「バルセロナのQ3とモナコの予選では速さが十分ではなかったので、言い訳はしたくない。レース中は学習をしつつ、その対価を払っていたようなものだ。何が問題なのかを、理解する必要が大いにある。モナコでのQ1は1分14秒610で、Q3では、ほとんどタイムを縮められなかった。そこに解決すべき問題があるということだ」
ベッテルは「バルセロナとモナコで学んだことがある。考えるまでもなく、予選でマシンを前方につけることができれば、日曜日は楽なものになる」と話す。
昨年の同時期にはトップのメルセデスに84ポイントもの差をつけられていたフェラーリだが、今年は67ポイント差で追っている。しかし今シーズンは3位のレッドブルに9ポイント差にまで迫られているのに対し、昨シーズンは3位のウイリアムズに77ポイントの大差をつけていた。
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています