ロータスF1、約80億円の赤字が判明。現ルノーの将来には懸念なし
ルノーの前身ロータスF1チームが、2015年に約5,700万ポンドもの損失を記録したことが収支報告書により明らかになった。
正確な数値は56,994,000ポンドで、2014年の5,753,000ポンドから大幅に損失額が増加した。
収支は2015年12月31日締めとなっており、その数日前にロータスチームのオーナー、グラビティ・モータースポーツがチームの株式90パーセントをルノーの関連会社にわずか1ポンドで売却した。
取引高は前年から3,630万ポンド減少、これは主にスポンサーが減ったことによるものであるとチームは説明している。一方で売上原価も1,100万ポンド減少している。
業務費は670万ポンド、資金コストは170万ポンド、それぞれ増加しているが、「2015年に債務構造が大きく変化したため」これらは今年は下がるものと予想されている。
一方、ルノーの買収により、「資産報告において株主の資金7,610万ポンドにポジティブな動きが見られる」とも記されている。
今年の戦略としては以下のように記されている。
「ルノーのスポーツ上の長期的野心と厳密なビジネスプランを反映するため、支出、投資を適切なレベルにし、新たな業務慣例を用いることで社を再建する」
「コース上ではシーズン後半にパフォーマンス改善が達成されるものと期待される。しかしながら2015年シーズンに開発が成されなかったことによるハンディキャップにより、チームは前年の選手権ポジション(6位)を上まわることは期待していない」
10戦終了時点で、ルノーは11チーム中9位に沈んでいる。
報告書においては、2017年と2018年にはルノーがレッドブルとトロロッソにエンジンを供給する契約を結んでいることも明記されており、「取締役は、同社が当面、機能可能な状態で存続するための適切なリソースを有しており、継続企業としての原則を実践し続けることができると、合理的な期待を抱いている」と記されている。
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