更新日: 2016.07.27 08:35
ベッテル「ロズベルグのPPラップを認めたのは大きな誤り」とFIAを批判。ハミルトンも抗議
セバスチャン・ベッテルは、ハンガリーGP予選でニコ・ロズベルグのポールポジションラップが認められたことは、悪い先例になり、カートレースに参戦する子どもたちにとっていい手本にはならないと批判している。
予選Q3でフェルナンド・アロンソがスピンしたために、ミドルセクターでダブルイエローフラッグが振られたが、隊列の後方を走っていたロズベルグはベストセクタータイムを記録してポールポジションを獲得した。前方を走行していたハミルトンは大幅な減速を強いられ、ポールを失っており、ロズベルグのタイムが認められたことを疑問に感じた彼は、FIAのレースディレクター、チャーリー・ホワイティングに話しに行ったことが分かっている。
ただロズベルグの件が予選終了後4時間もたってから審議されたのは、ハミルトンの指摘があったからではなく、雨のために生じた107パーセントルール適用の問題を解決するのにスチュワードたちが忙しかったこと、その間にロズベルグの件について検討すべき点が出てきたからであると考えられている。
しかし結局はデータから、ロズベルグは最初のイエロー区間では大幅に減速していることが確認され、ふたつめのイエロー区間ではダブルイエローからシングルに変わった瞬間にロズベルグが差し掛かったとして、スチュワードはロズベルグにペナルティを科さなかった。
ハミルトンは、ロズベルグがペナルティを受けなかったことに納得しておらず、「ここにいるドライバーたちに対しても、ジュニアカテゴリーのドライバーに対しても、ダブルイエローセクションで0.1秒落とせばそれでいいというメッセージを送ることになる。これほど危険なシナリオはない」と発言した。
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