投稿日: 2018.02.20 07:30
更新日: 2018.02.21 11:39
更新日: 2018.02.21 11:39
【F1新車分析】ハースVF-18:昨年型フェラーリに類似点も、モノコック部分はオリジナルで勝負
Translation:Kunio Shibata
・シャークフィンは死なず?
昨年までのシャークフィンは消滅するかと思われたが、かなり控えめな形で生き残っている。技術規約3条5の1は寸法を大幅に規制しただけで、シャークフィン自体を完全に禁止しているわけではないからである。その結果、エンジンカウルの曲線に沿って、マシンリヤへとなだらかに下がって行くフィンとなっている。
これは昨年のアメリカGPで、ザウバーがテストしたものと非常に似ている。
・エアインテークはメルセデスとフェラーリ風
VF-18のエアインテークは、3分割されている。真ん中の部分から取り入れた空気はエンジン燃焼室とインタークーラーへ。両脇の二つはERSを冷却するラジエターへと流れ込む。これはメルセデスがすでに2016年から採用し、フェラーリも昨年のマレーシアGPで投入した形状だ。
ERSの冷却効率向上は信頼性向上と、何よりもエンジンパワーが増大した場合に欠かせない対策だ。エンジンパワーが増せば、エネルギー回生効率もいっそう増す。両者のパフォーマンス増大に、冷却性能の向上は絶対に欠かせないのである。