序盤3戦で勝利を逃したメルセデスF1、「全チームがタイヤの影響に悩んでいる」と分析
「それでも、我々にとってタイヤをうまく機能させられる要因に関する知見は、まだ多くは得られていない」
「中国GPの予選Q2では再びルイスのマシンで(1分)31秒9を出した。ソフトタイヤではグリッドの5番手争いをしていたかもしれない。タイヤの機能条件に関する知見をこうして得ているということだ」
「フェラーリについては、タイヤに関して我々とは正反対の状況が見られる。メルボルンで彼らはあまりうまく機能していなかった。バーレーンで彼らが使ったスーパーソフトは機能条件の範囲から外れていたし、デグラゲーションもひどすぎた。ミディアムのときには我々より少しだけ遅かった」
「つまり、すべてのチームにおいてタイヤウインドウ(作動温度領域)を正しく活かすための努力が必要なのだ」
ボウルズは、チームごとに異なるマシン特性によって、特定のコンディションがチームに有利にも不利にも働くと考えている。
「フェラーリは、寒いコンディションやとても暖かいコンディションのときには我々より速かったようだ。そして、それにはいくつかの要因がからんでいる」とボウルズ。
「タイヤを機能させるうえでは、フロントもリヤも温度には非常に敏感だ。そして4本すべてのタイヤをコース上のすべてのコーナーで、概ね適正な温度で機能させることが必要なのだ」
「タイトで曲がりくねったコーナーでは、(タイヤが)多くの熱を発する。たとえば(中国の)直線の最後、ターン14に入るところではタイヤの温度が急速に下がる」
「どのチームも、そうしたことを成し遂げようと全力をあげている。だが、ご想像のとおり、一度にすべてを同時にうまく機能させるのは難しいことなのだ」