投稿日: 2018.05.12 09:57
トロロッソ・ホンダF1密着:スペインGPで記録したスピードからバクー失速の原因を探る
Masahiro Owari
では、なぜそれができていなかったのか。田辺TDはその原因については「PUのマネージメントはホンダが行う領域なので、最終的にはホンダの責任」と言いつつも、「レース後、ドライバーを含めたチームとホンダのスタッフでしっかりとコミュニケーションをとって共通の認識を持つようにしました」と言った。
これは筆者の推測だが、チーム側に対して再スタートに向けてバッテリーをチャージするよう指示を出さなければならなかったのに、それを行なっていなかった可能性がある。
その証拠に、再スタートはスタート直後とレース後半の2回あったが、つまずいたのは1回目で、2回目は1回目ほど出遅れることはなかった。それは1回目の失速を見て、ホンダがチームとドライバーに対して、再スタート前にやるべきことを再確認したからだと思われる。
「ホンダは理解していたと思っていたが、足りなかった。レース後、状況に合わせたエネルギーマネージメントやPUのモードの使い方をお互いに理解しあいました」(田辺TD)
トロロッソ・ホンダがスタートして5戦目のスペインGP。チームとの絆は2週間よりも強くなっていた。
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