投稿日: 2018.05.20 10:00
更新日: 2018.05.20 14:12
更新日: 2018.05.20 14:12
レッドブル・ホンダ誕生への気になるハードル(2):ダブルワークス体制における懸念
Masahiro Owari
もうひとつ気になることは、ホンダがレッドブルとパートナーを組むことになった場合、現在のトロロッソとの関係はどうなるのかだ。というのも、ホンダはトロロッソとワークス体制でサポートしているからだ。
2チームともに無償でPUを供給するというダブルワークス体制という契約は政治的にはありうるが、車体に合わせてPUを設計するという技術的なワークス体制においては、ダブルワークス体制というのは物理的にあり得ないのである。
「この間トストさんとも話し合っているが、トロロッソとは(ワークスという)契約があるし、それは変えるつもりはない。幸いトロロッソはレッドブルと姉妹関係にある。そう(レッドブルと契約を結ぶようなことに)なったらそうなったなりの契約のやり方をいま考えています。レッドブル・ファミリーとワークス契約を結ぶという案はないことはない。そういうことも含めてマルコさんと話を進めています」(山本)
アゼルバイジャンGPでスタートしたホンダとレッドブルの交渉は、スペインGPでセカンドステージに突入。次はいつか?
「私はモナコGPへは行かないので、次はカナダGPです」と山本部長は語る。ルノーのシリル・アビデブール(マネジングディレクター)は、「われわれはカナダGPにアップグレードしたPUを投入する予定」だと語っている。果たして、ホンダの次のアップデートはいつか? はやる我々を前に山本は落ち着いて、こう語った。
「私は慌てていない。ホンダとしても、いい条件で契約したいですから」
3週間後を楽しみにしたい。
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