投稿日: 2018.05.20 10:00
更新日: 2018.05.20 14:12
更新日: 2018.05.20 14:12
アロンソF1密着 スペインGP編:アップデートは効果アリ、地元での予選Q3進出に上機嫌
Kunio Shibata
それが地元のグランプリで、8番グリッド獲得。念願のトップ10入りを果たしたのだから、うれしくないはずはない。斬新な三つ鼻ノーズを始めとするMCL33の大幅アップデート仕様を駆っての初日FP1では、いきなり6番手タイムを叩き出してもいた。FP2はミディアムタイヤでのロングランに専念したために12番手にとどまったが、レースペースにも手応えを感じていたようだ。
なのでこの会見で決勝レースへの抱負を訊かれた際にも、こんなことを言い出した。
「僕らはずっとレースペースが安定してて、平均すると予選グリッドから6つは順位を上げてフィニッシュしてる。今回は8番グリッドだから、それで行くと……」
あとの言葉は笑いで誤魔化していたが、8-6=2。2位表彰台も十分狙えると、言いたかったわけだ!この無邪気な見通しには、出席したジャーナリストたちも温かい笑顔で応えるしかなかった。
とはいえアロンソのレース本番での安定したミスのない走り、動物的とも言うべき危機回避能力、そして何よりスタート直後の位置取りの巧さを、僕らはこれまでさんざん目の当たりにしてきた。なのでひょっとしたら、という期待もどこかにあったことは確かである。