ハミルトンとロズベルグの関係は「メリットがデメリットを上回る」とメルセデス
ハミルトンとロズベルグは、互いへの脅威が少ない場合に、より事故のリスクが高まるとウォルフは分析している。
「多くの場合は1列目だがチームメイト同士が常に同じグリッド列についていると、レースでの勝利やチャンピオンをかけて戦うことになり、台無しになる可能性が出てくる。来シーズンはまったく違う1年だ。おそらくは4人か6人、またはもっと多くのドライバーとの戦いになる。そうなれば、チームメイトのふたりは離れて戦うことになるので、良い傾向であるものの、退屈にもなる」
メルセデスのふたりは3年半にわたってライバル関係にあり、ウォルフはこのうち2年半をともにしている。ロズベルグの契約延長が発表され、現在のコンビは2018年末まで続くこととなった。ウォルフは少なくとも「メリットがデメリットを上回る」と感じている。
「競争力のあるマシンでタイトルをかけて戦うことができている。我々のマネージングがうまくいっていることを、誇りに思う。これまで(ふたりは)4シーズンをともに過ごしてきた。歴史を振り返ると、2年以上続いた例はほとんどない。(ライバル関係が)パフォーマンス面に与えるプラス効果と、ふたりの素晴らしいドライバーが互いにプッシュしあって新たなレベルに到達するという部分で、うまくバランスを取る必要がある。そして、マシンも速くしなければならない」
「ライバル関係でのデメリットは、これがチーム内に波及して、チームの士気を損なうことだ。それについても、継続的にバランスを考えている。いまのところ、問題はない」
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています