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投稿日: 2018.06.24 22:17
更新日: 2018.06.25 12:25

ホンダ山本MS部長インタビュー(1):レッドブルとの提携について気になる疑問を直撃


F1 | ホンダ山本MS部長インタビュー(1):レッドブルとの提携について気になる疑問を直撃

 合意相手が『レッドブル・レーシング』だけでなく、『レッドブル・グループ』も含まれているのも、気になるポイントのひとつ。

 これについて山本部長は「われわれはMotoGPでもレッドブルと仕事しているし、当然トロロッソもレッドブル・グループの一員です。そういうなかで、レッドブルとトロロッソに対して違いがなく、同じ条件で仕事をするため、レッドブル・グループとも契約することを選択しました」と明かした。

 そして、今回の発表でもっとも気にかかったポイント、つまりアナウンスメントで『ワークス』という文言が一切使用されなかった件を聞いてみた。事前の報道などでは、レッドブルとトロロッソの“ダブルワークス体制”となるというのが大方の予想だったからだ。

「われわれもその点は議論しました。そこで明確になったことは、われわれはレッドブルとトロロッソのそれぞれに対し、別々の開発は行わないということでした」と山本部長。

「レギュレーションで許される範囲でレッドブル・テクノロジーに軸足を置いて、同じ仕様、同じパフォーマンスのPU(パワーユニット)を、効率よく2チームに供給する。そうなると、ワークスとかセミワークスという言葉を使うのは適切ではないという結論に達しました」

 レッドブルが、パワーユニットをルノーからホンダにスイッチする大きな理由として、ワークス体制を希望しているとの見方が強いが、レッドブル側はそのことを了承しているのだろうか。

「レッドブル側もこの件は了承しています。マルコさんは『すべて同じPUのほうがデータをたくさん収集できるからいいよね』と。トロロッソからは『いまと条件が変わらないよね?』ということだけしか、言われていません。同じ仕様のPUにすれば、レッドブル・テクノロジーを通して、冷却系などのデザインもより精度が高くなると思います」


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