投稿日: 2018.06.27 14:03
【F1フランスGP 無線レビュー】ベッテル「また1コーナーでレースを失ってしまった。みんなゴメン」
Mineoki Yoneya
チームからベッテルには、上位勢とのギャップと彼らのラップタイムが逐次伝えられていた。
FER「HAMは36.4、VERは36.7だ。RIC(ダニエル・リカルド)は37.2。君は良くやっているよ。(ブレーキ・バイ・ワイヤの)マイグレーションをマイナス4にすれば助けになる」
VET「VERのペースは?」
FER「VERは35.9。RICがピットインするぞ、エンジン1」
しかし35周目を過ぎると後方からは第1スティントを長く引っ張り新品のスーパーソフトに履き替えてハイペースで走るキミ・ライコネンが追い付いてきた。38周目にはライコネンに前を譲ると、ベッテルはもう一度ピットストップをして確実に5位をキープすることに頭を切り換えつつあった。逆に言えば、タイヤのマネージメントには不安があったのだ。
VET「後ろとのギャップは?」
FER「BOT(ボッタス)は23.5秒後方。ピットインしても彼の前になる」
VET「リヤタイヤは厳しい状況ではないけど、36秒1では走れない。ピットインする必要があるなら今ピットインした方が良いと思う」
FER「OK、ちょっと待ってくれ」
VET「ピットインすれば簡単にペースアップできるんだ」
FER「しかしピットインすればその場で5秒ペナルティを受けるからボッタスの後ろになってしまう。36.4が彼のペースだ」
VET「ピットインして彼の後ろからプッシュしてもいい」