投稿日: 2018.09.02 12:00
トロロッソ・ホンダF1密着:イタリアGP予選Q1のアタック回数で明暗分かれたガスリーとハートレー
Masahiro Owari

トロロッソ・ホンダはQ1でガスリーが1セットのタイヤで2回アタックし、ブレンドン・ハートレーが1セットのタイヤで3回アタックした。ハートレーのほうが1回多くアタックしたのは、「そのほうが、正しくトウにつくチャンスが増えるから」だった。
しかし、1セットのタイヤで2回アタックにはアウトラップ→アタックラップ(エネルギー放出)→クールダウンラップ(エネルギー充電)→アタックラップ(エネルギー放出)→インラップと5周分の燃料をするが、1セットのタイヤで3回アタックするには、プラス2周分の燃料を搭載しなければならない。
モンツァでのフューエル・エフェクト(燃料搭載量がラップタイムに与える影響)は10kgあたり0.31秒なので、コンマ1~2秒のロスとなる。それでも、ハートレーが3回アタックを選択したのはトウを得ることによる効果が「コンマ5秒程度あるから」(ハートレー)だという。
しかし、残念ながらハートレーはうまくトウを使ったものの、Q1は大接戦。ハートレーは0.046秒差でQ2進出を逃した。逆にガスリーはQ1だけでなくQ2でも、トウを上手に利用して、Q3に進出。トロ・ロッソのホームレースで9番手からレースをスタートさせる。
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