トロロッソ・ホンダF1密着:多忙な初日を終えハートレーが6番手。新空力パーツに手応え
今回のメキシコGPではその新しい空力パッケージをチームメイトのハートレーが使用。さまざまなテストメニューをこなし、新パッケージの性能をしっかりと学習していた。

「新パッケージは、僕のドライビングスタイルには合っているようで、今日は自分の思い通りのセットアップ作業ができた。だから、もちろん、土曜日以降もこのパッケージで行くよ」
一方、フリー走行2回目から本格的な走り込みを開始したガスリーは、アタックラップをうまくまとめられずに14番手に終わった。
「フリー走行2回目はトラフィックやちょっとしたドライバビリティの問題であまりいいセッションではなかった。確かにグリッドペナルティは理想的だと言えないけど、シーズン残り2戦を考えての戦略的な動きだから、受け入れるしかない」
そして、その決断を下した田辺豊治F1テクニカルディレクターは、初日を終えて、次のように語った。
「予定どおり、何事もなく初日を終了しました。ブレンドンが後半のセッションで6番手につけたことは励みになります。ピエールがドライバビリティに不満を感じていた件は、いま調査中ですが、PUのセッティングに致命的に問題はありませんでした」
「ドライバビリティに関してはエンジンだけでなく、クラッチも関係しているところなので、これから詳細をチェックして土曜日以降に備えたいと思っています」
最後に土曜日以降についての意気込みを尋ねると、こう答えた。
「われわれとしては、PU側の基本的なセッティングが見えてきたので、あとは予選とレースに向けて、エネルギーマネージメントをしっかりと見直して万全の準備をするだけです」