更新日: 2018.11.04 14:59
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いのフェルスタッペン【今宮純のアメリカ&メキシコGPドライバー採点】
☆☆☆ シャルル・ルクレール
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またひとつメキシコGPで才能を見せた。ハイパーソフトタイヤを13周しっかり使い、次のスーパーソフトタイヤでロングスティント。終盤スライドするのをコントロール、タイヤ管理術が冴えた7位入賞。ザウバーはコンストラクターズランキングで8位となりトロロッソ・ホンダに逆転。
このままいけば分配金が“億単位”で変わる。才能は金(キン)なり、ザウバーのフレデリック・バスール代表は大喜びしていることだろう。
☆☆☆ ニコ・ヒュルケンベルグ
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気が付けばこの2連戦とも6位、16点(!)。メルセデス、フェラーリ、レッドブルのトップ3チームを除いた“Bリーグ”ではドライバーズ1位、コンストラクターズでも1位を固める仕事ぶり。2017年の57点からポイントも倍増し114点。ルノーのコンストラクターズランキング4位を濃厚にした“仕事人”。
☆☆☆ ダニエル・リカルド
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オースティン、そしてメキシコシティーでも怒り心頭。迎えに来たバイクの後ろで爆発した。昨年アメリカGPとメキシコGPもパワーユニットのトラブルでリタイア。あれから1年間、23戦でほぼ5割となるリタイアで計11回。異常としか言いようがない。
メキシコGPで獲得した3回目のポールポジションは自己ベスト・セクタータイムをきっちり揃えた完璧なラップ(とくにセクター2、フェルスタッペンに0.189秒差)。スタートで3番手にまわったが1ストップ作戦を遂行し2番手へ、だが、あと10周でまた“呪い”に襲われた……。
☆☆☆☆ キミ・ライコネン
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ライコネンのアメリカGP優勝を祝うフェラーリのマウリツィオ・アリバベーネ代表が、喪に服すように珍しくサングラス姿でいた。伝え聞くところによるとレース前、パフォーマンス・システム部門の若手チーフエンジニアが急死していたそうだ。よほど人望があった人物なのだろう。フェラーリ235勝目となるライコネン21勝には、生々しい『自然な感動』が世界中に広まった。