投稿日: 2018.12.08 08:00
更新日: 2018.12.07 18:36
更新日: 2018.12.07 18:36
ホンダF1副TD本橋の2018年総括(2):難コンディションのハンガリー予選で発揮したコミュニケーション改善の成果
Masahiro Owari
そのハンガリーGPは、予選前に雨が降り出した。しかもその後、一旦止み、また降り出すという難しいコンディションでセッションが行われた。このような状況では路面の状況が刻々と変わるため、エネマネの調整が複雑になる。
しかしホンダはアゼルバイジャンGPでの反省を活かして、チームやドライバーと密接に話し合いを行いながら、エネマネのモードを頻繁に調整してもらい、今シーズン初めて、2台そろってQ3進出を果たし、決勝ではガスリーが6位に入賞した。
「ハンガリーでは天候の変化に対して、的確な判断を下すことができました。アゼルバイジャンGP後、徐々に関係は良好になっていましたが、それがコース上での結果としてきちんとした効果が出てきたのはハンガリーだったと思います」
だから、本橋は今シーズンのベストレースにハンガリーGPを挙げた。
「もちろん、バーレーンGPも良かった。それは4位という今シーズン最高位の結果を出したからだけでなく、エンジニアとしてしっかりと戦えたから。昼間から夕方にかけて気温が下がっていく中で、最終的に夜に行われるナイトレースの気温変化にうまく対応できました」
「ただ、ハンガリーGPではチームやドライバーとのコミュニケーションも含めて、より高度なレベルで戦うことができた。トロロッソ・ホンダというチームとしてのベストレースはやっぱりハンガリーGPだったと思います」
■本橋正充ホンダF1副テクニカルディレクター:2018年総括(3)に続く
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