投稿日: 2018.12.11 13:12
更新日: 2019.01.07 12:37
更新日: 2019.01.07 12:37
シーズンオフ技術解説:20年で飛躍的進歩を遂げたF1エンジン。メルセデスが誇る耐久性の高さに迫る
Translation:Kunio Shibata
「20年前のF1と比較すると、F1エンジンの開発の歴史には感慨を覚えざるを得ない」と、コーウェルは言う。
「当時は金曜日に1基、土曜日の朝に1基、予選用に1基を投入。さらに決勝当日には、朝のウォームアップ用に1基、レース用に1基と、1台あたり5基のエンジンをGP週末に投入していた。年間16戦だったら、80基ということになる。それが今はシーズンを通じて、たった3基なんだからね」
「そして予選時とレースでのパワー差は、20年前に比べれば非常に少ない。その意味するところはエンジンの長寿命化のために、パワーを抑えたりはしていないということだ」
「設計から開発、パーツ製作、メンテナンスに至るまで、実に緻密な作業を行ってきたおかげだと自負している。CAD(コンピューター支援設計)を始めとするコンピューターによる開発サポートが大きかったし、パーツの材質の進歩、表面仕上げの精度や潤滑油の飛躍的な進化も無視できない」
(技術解説その2に続く)
1 2