投稿日: 2019.01.08 07:00
更新日: 2019.01.08 18:34
更新日: 2019.01.08 18:34
F1技術解説 ホンダPU進化の過程(1):メルセデス方式のタービンレイアウトにたどり着いたホンダ
翻訳・まとめ 柴田久仁夫
■独創的なダブルダクト
2018年型のPUは基本的に2017年型の発展型だが、コンプレッサーから延びるダクトは2本に枝分かれしている。2017年型(写真下)はコンプレッサーから出た1本のダクトが、サイドポンツーン左のインタークーラーに連結している。
それが2018年型は、コンプレッサーで圧縮された空気は二方向に分岐したダクトによって、左右のサイドポンツーンに1基ずつ設置されたインタークーラーへと送られる。
黄色矢印に示されたダクトは、もうひとつに比べるとかなり長い。オイルタンク下部を回して、エンジンブロックの反対側に通しているからである。
このインタークーラー2基方式は、ルノーPUを搭載していた2017年のトロロッソがすでに採用していたものだ。大幅な設計変更をチームが嫌ったこともあるが、なによりもレッドブルが2014年以来この形式を踏襲してきたことが大きい。2019年からレッドブルがホンダPUを搭載することを、トロロッソ・ホンダ誕生の時点から見据えての措置だったと考えていいだろう。
その2に続く
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