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投稿日: 2019.01.09 07:00
更新日: 2019.01.09 12:53

F1技術解説 ホンダPU進化の過程(2):重心位置を下げ、信頼性に懸念があったオイルタンクを大改良


F1 | F1技術解説 ホンダPU進化の過程(2):重心位置を下げ、信頼性に懸念があったオイルタンクを大改良

■オイルタンクの大改良

2018年のRA618Hではほぼ直方体に近い形になったオイルタンク
2018年のRA618Hではほぼ直方体に近い形になったオイルタンク

 コンプレッサーの搭載位置を下げたことは、マシンパッケージ全体に好影響を与えた。しかし一方で、オイルタンクの信頼性に大きなしわ寄せが行くことになった。2017年シーズン序盤に起きたオイル漏れトラブルは、まさにそれが原因だった(第3戦バーレーンGPではMGU-Hのベアリングが焼き付くなどして、実に5基のパワーユニットを交換した)。

 だが2018年にはオイルタンクの設計を大きく見直し、根本的な解決にたどり着いた。2017年には正面右側がほとんど断ち切られた三日月型の形状だったオイルタンクが、2018年のRA618Hではほぼ直方体に近い形になったのだ。

 オイルタンクのど真ん中には依然として、コンプレッサーに繋がるダクトが貫通している。しかし2018年型ではインタークーラーからのチューブで占められていた右側のスペースを回復。左右に分かれたインタークーラーと繋がる2本のチューブは、(2ページ目の写真で示されているように)タンク脇にコンパクトに取り回されている。

その3に続く


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