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投稿日: 2019.03.05 16:12
更新日: 2019.03.05 17:54

メキシコGP主催者、開催継続に必要な財政を保証できず。2019年限りでカレンダー脱落の可能性が浮上


F1 | メキシコGP主催者、開催継続に必要な財政を保証できず。2019年限りでカレンダー脱落の可能性が浮上

 メキシコGPの主催者とF1経営陣はともに、グランプリ開催の継続に向けてあらゆる手立てを打っていくと誓約した。メキシコGPは、20年以上の空白期間を経て2015年から再びF1のスケジュールに組み込まれており、現在はファンにとって最も人気のあるグランプリのひとつとして評価が定着している。

 主催者は声明で、今回の期限に間に合わなかったことで「レースの主催団体として、世界選手権の2020年シーズン中に開催日を確保する権利を失った」と認めたが、さらに以下のように続けた。

「しかしF1およびメキシコ政府当局とは、メキシコでF1を存続させるために実行可能な代替手段を見つけるべく、強い気持ちを持って交渉を続けている」

「関係当局と継続中の交渉において新たな情報が出た場合は、我々の公式ルートおよび報道官を通じてのみ公表する予定だ」

 レーシング・ポイントF1のドライバーであるセルジオ・ペレスは、もしも自分のホームレースであるメキシコGPがF1カレンダーから消滅するならば、これを復活させるためには一世代分の時間がかかるだろう、として懸念を表明していた。

 またスペイン、イギリス、ドイツ、イタリアの各グランプリ開催契約もまた、2019年シーズン終了をもって失効するため、継続のための合意がなされないかぎり終了となるかもしれない。

 一方でプラス面を見れば、ベトナムが2020年に初めてF1カレンダーに加わることがすでに確定したほか、ザントフォールトかアッセンでのオランダGPについても実現の可能性が高いとみられている。

 それでも2020年には年間のグランプリ開催数が現在の21戦から減る可能性があり、リバティ・メディアがF1を買収して新オーナーになったときに目指していた状況とは大いにかけ離れることになる。

 不確実なF1カレンダーの問題については、通常よりも早い時期ではあるものの、FIAが来週開催するWMSC世界モータースポーツ評議会において議論される可能性がある。


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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