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投稿日: 2019.03.19 12:12

ふたりの王者に挑み3位を掴んだマックスの力。謎の失速に陥ったフェラーリ【今宮純のF1オーストラリアGP分析】


F1 | ふたりの王者に挑み3位を掴んだマックスの力。謎の失速に陥ったフェラーリ【今宮純のF1オーストラリアGP分析】

 予選3番手ベッテルは、1コーナー手前の最高速計測地点で、ウイリアムズのラッセル(316.0KMH)よりも遅い19番目315.9KMHだった。テスト期間中ストレートライン・スピードが際立っていたのに、ベッテルは他のセクター速度計測地点も15番目以下。プラス・ダウンフォース方向に振っても、ベッテルは「コーナーすべてがスローだった」と述べた。アルバート公園の迷路を彷徨い続けたフェラーリ……。

 謎は深まり、決勝ではこのような現象も起きた。28周目にハードタイヤ(C2)を履いたシャルル・ルクレールは感触が好転、4位の最速タイム1分26秒926をマーク(58周目)。

セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

 一方ミディアムタイヤで苦しむベッテルは8位の最速タイム1分27秒954(16周目)がやっと。コースのラバーインが進んだとしても両者のタイム差は過大すぎる。

 メルセデスはテスト後から2週間で戦力を高め見事に挽回してみせた。謎めいた失速に陥ったフェラーリが、第2戦バーレーンGPまでの2週間に戦力を回復できるか。なお開幕戦で表彰台を逃したのは5年ぶりのことだ。

 ドライバー力がさらに進化したフェルスタッペン、82戦24度目の表彰台をホンダとともに。スタートでルクレールに先行されるが1~2コーナーでフェラーリ勢の動きを見切り、ポジションを失っていない。これが大きかった。

 予選使用のソフトタイヤをケアしつつ24周目に1番手に上がり、25周目にミディアムへ。ここまで引っ張ったタイヤマネージメントがベッテル攻撃につながる。

■最後まで王者ルイス・ハミルトンに圧力をかけたマックス・フェルスタッペン


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