投稿日: 2019.04.16 12:46
更新日: 2019.04.16 12:47
更新日: 2019.04.16 12:47
リカバー能力を見せつけたハミルトンと、開幕3連勝を飾ったメルセデスの勝ちパターン【今宮純のF1中国GP分析】
Jun Imamiya
ボッタスとのギャップを予選Q1で0.457秒差まで縮めた。そしてQ2ではミディアムで何かを確認するかのようにアタックを重ね、0.091秒まさりトップに。ソフトでは苦しんでいたがこのミディアムでまとめ上げる。
FP3から予選の間に彼がどうセッティングを変えたのかは分からない(語っていないからだ)。Q1でその感触をつかむと、Q2でさらに確認しながらようやくボッタスに追いつく。
ふたりの対決にしぼられたQ3、0.023秒ボッタスが上回り7度目のPP獲得。しかし3セクターともハミルトンがすべてトップ、つなげば<1分31秒177>。ボッタスのPPラップ1分31秒547をはるかに超える。ハミルトンは予選中に各セクターでリミットを把握、金曜から出遅れた分を完全に取り戻した。この“リカバー能力”がいまのハミルトンの強さ、ドライビングを自己修正していったと明かしている。
「ボッタスはいい仕事をした」とインタビューでほめる王者のゆとり。PPとはいえ0.023秒の微差など無いに等しい。追い上げられたボッタスはほめ言葉にもプレッシャーを感じたことだろう。
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