投稿日: 2016.09.17 08:29
更新日: 2016.09.17 09:59
更新日: 2016.09.17 09:59
今宮純シンガポールGPの見どころ:トップ4チームが約1秒差、セクターで異なるマシン特性
Text:Jun Imamiya
チェックすると2014年は前後とも内圧は16psiで2015年に前18/後17psiに変わり、今年は前20/後17.5psiへ。この指定値の変化で気付くのは後輪が昨年より0.5psiしか高くないことだ。
同じ3スペック供給のオーストリアGPでは前22/後19.5psiだったのだから、大幅に低い指定値と言えるだろう。これが今年、メルセデスにどういう意味をもたらしたのか。金曜2セッションだけではまだその答えは見出せないが、付け加えるとどこのチームからもシンガポールで内圧に関するクレームはない。もちろんメルセデスも……。
昨年はセルジオ・ペレス、今年はニコ・ヒュルケンベルグが6位に割って入ったフォース・インディア。5位セバスチャン・ベッテルに0.021秒差、彼が勝ったのは意外にもセクター2だ。イニシャル・セッティングを“プラス・ダウンフォース”気味に設定、おそらくペレスとその方向性を分けて2台で探ったのだろう。金曜夜から夜明けまでの間に両者のデータを精査、最適セットアップを構築しここで再逆転4位を狙う構えだ。
2位攻防11点差のレッドブル対フェラーリ。4位攻防3点差のウイリアムズ対フォース・インディア。さらに6位攻防3点差のマクラーレン対トロロッソ。終盤にきて6チームが僅差で競い合う展開を目の当たりにするのはとても珍しい。ここから「ミドルリーグ7戦」がスタート――。
1 2