更新日: 2019.05.13 00:56
F1第5戦スペインGP決勝:メルセデスが5戦連続1-2フィニッシュの快挙。フェルスタッペンはフェラーリを下し3位表彰台
他車より1秒遅いペースでしか走れないベッテルはタイヤ交換をさせてくれと訴え、中団グループとのギャップができるのを待つチームに対して「トラフィックにハマっても構わない、このタイヤで走るよりマシだ」と主張するものの、フェラーリはベッテルを走らせ続け、19周目にようやくピットイン。作業も4.4秒かかってしまいアルボンの後方10番手でコース復帰となった。
これを受けてフェルスタッペンが翌周アンダーカットのカバーのためにピットインし、ソフトに履き替えて早々に2ストップ作戦を決める。フェルスタッペンはハース勢の前5番手でコースに復帰しトラフィックに引っかかることなくプッシュを続ける。
21周目にはクビアトがピットインし、22周目にはガスリーもピットに入る。ふたりはミディアムに交換する。中団各車もピットストップを始め、ルクレールも25周目にピットイン。左リヤの交換に手間取って4.4秒を要するもののベッテルの前でコース復帰を果たした。そして26周目にはボッタス、27周目にハミルトンがピットイン。ハードタイヤに交換したルクレールに対し、メルセデスはミディアムを選択した。
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30周目を迎える頃には2ストップ作戦でミディアムを履くベッテルが中団勢を抜いてルクレールの背後に迫る。テールトゥノーズの末に36周目にようやくチームオーダーが出され、ターン4でルクレールがベッテルを前に行かせる。ベッテルは40周目にピットインしミディアムに履き替えてガスリーの背後に戻り、ターン10で抜いて5番手を取り戻した。
この時点で首位ハミルトンはボッタスに8.5秒差を付けて独走。3番手フェルスタッペンは12秒、4番手ルクレールは29秒、5番手ベッテルは45秒、6番手ガスリーは46秒後方という位置関係。中団トップはグロージャンでトップから56秒遅れ、その8秒後方でクビアト、マグヌッセン、アルボンの集団が追いかけ、カルロス・サインツとリカルドが11番手を争っている。
フェルスタッペンは43周目に2回目のピットインを行ない、ミディアムに履き替えて4番手に後退。これでルクレールが3番手に浮上した。
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45周目にボッタスがピットインしてソフトに交換。その直後にターン2でノリスがストロールに追突して2台はストップしリタイア。これでセーフティカー(SC)が導入され、ハミルトンは予定通りピットインしてソフトに交換した。
ルクレールもタイヤを換えたばかりのフェルスタッペンやベッテルとのギャップが縮まっては勝負にならないと判断し、ここでピットイン。ミディアムに交換する。これで上位は首位ハミルトン、2番手ボッタス、3番手フェルスタッペン、4番手ベッテル、5番手ルクレール、6番手ガスリー。しかしベッテルはタイヤ交換の可能性を尋ねるほど苦しい状況。