ベッテル「戦略は正解。もっとSCが出ていれば上位を狙えたかも」:フェラーリ シンガポール日曜
2016年F1シンガポールGP決勝で、フェラーリのセバスチャン・ベッテルは5位だった。
■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=5位
今日の戦略が正解だったのは間違いない。途中でまたセーフティカーが入れば、大きく順位を上げる可能性もあった。でも、それは実際には起きなかったのだから、5位は十分に良い結果だと思う。
チームに感謝したい。昨日の予選の後では、ちょっと落ち込んでいたんだ。大事なところで起きてほしくないことが起きて、それでも気持ちをコントロールして、前へ進まなければならなかったからね。
レースのスタートはあまり良くなかったけど、いきなりアクシデントがあったので、少し気楽に構えていくことにした。何よりも重要なのは、クルマを壊さないことだ。僕はソフトタイヤを履いていて、リスタートの後はなかなかタイヤを機能させられなくて苦労した。結果として、前のザウバーを抜くのに手間取り、そこでずいぶんタイムロスがあったんだ。
でも、レース終盤に残してあったウルトラソフトを履いて、本来のペースを発揮して見せる時まで、とにかく無事に生き残ることが大事だった。終盤は前後に大きなギャップがあって、楽な気持ちで走ることができたよ。
フェラーリ・ファンがそれほど辛抱強くないことは知っているし、僕自身も決して気が長い方ではない。僕らは勝つためにここにいるのであって、それを実現するまでは満足できないけど、一歩ずつ進歩しているのは確かで、いつかはそれが結果につながると思う。僕はこのチームを信頼している。そして、これから状況は良くなっていくと信じている。
(グリッド最後方からソフトタイヤでスタートし、ウルトラソフトを2セット使うという戦略について語り)セーフティカーが(スタート直後しか)入らなかったことを考えると、もっといいやり方があったかもしれない。でも僕の走った戦略はとてもよかったと思う。この戦略のおかげで選択肢をオープンに保つことができたし、トップ集団に近づくことができたんだから。
もちろん、セーフティカーが出てくれることを期待していた。そうすればトップ集団にもっと迫って、何かできたかもしれない。僕にはタイヤという武器があった。昨日使わなかったフレッシュタイヤがたっぷりあったんだ。でもセーフティカーは出なかった。ちょっと意外だったね。
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています