更新日: 2019.08.01 15:58
50秒かかったハミルトンのピット作業。「通常とは異なる作業キットが必要だった」とチームが明かす
追加のピットストップでタイヤをインターミディエイトタイヤに戻さねばならず、またフロントウイングも交換しなければならなかったことで、必然的に状況は混乱することになった。
「すべてが大きく混乱しているなかで、スタッフとコミュニケーションを取るのは非常に難しいことだ」
「順調ではなかったが、ピットのスタッフはそうした状況に対応するのに非常に良い仕事をした。少なくとも、正しいタイヤを正しいマシンにつけることができたのだ」
「あのような状況は非常に難しいものだし、彼らは練習をしていなかった。我々が練習を行っていた状況とは違っていた。だがこの件は、この先どういった点を強化する必要があるのかということを示している」
この混乱の結果、メルセデスのドライバーはふたりとも順位を落とした。またハミルトンは、ピット入口にあるボラードの外側からピットレーンに戻ったことにより、5秒ペナルティを受けることになった。
スピンを喫したことで、ハミルトンはドイツGPをトップ10圏外で終えることになったが、その後アルファロメオの2台ににペナルティが科されたため、彼はふたつ順位を上げて9位となり、2ポイントを獲得した。
この結果はチームメイトのバルテリ・ボッタスよりも良いものだった。ボッタスは57周目に、ハミルトンもその前にスピンした第1コーナーでやはりスピンを喫してコースオフした。
「目にしたとおり、2台ともがターン1でスピンしたが、それにはふたつの理由があった」
「あのコンディションに対して、マシンのバランスが少々オーバーステア気味になっていた。あのように寒く湿ったコンディションで週末の間走行していなかったので、バランスを完全に適正なものにできなかった」
「だがコースにはドライのラインもあり、湿った部分もあった。両方が組み合わさった場所にタイヤが乗ったことで、グリップを大きく失い、スピンを引き起こしたのだ」