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投稿日: 2019.11.21 19:30
更新日: 2019.11.22 12:47

【F1ブラジルGP無線レビュー】最大限の性能を引き出したフェルスタッペンが雪辱を果たす「最高の結果になったよ!」


F1 | 【F1ブラジルGP無線レビュー】最大限の性能を引き出したフェルスタッペンが雪辱を果たす「最高の結果になったよ!」

 一方のハミルトンはソフトタイヤに苦しんでいた。ミディアムの方が耐久性が高く攻めやすい。

ハミルトン:このタイヤは間違いだよ、ミディアムにすべきだった

 フェルスタッペンも最終セクターで左フロントタイヤ内側にピックアップの症状が出ると訴えるが、ハミルトンに対してギャップはしっかりと維持している。

 またしてもアンダーカットを仕掛けたいハミルトンはチームに対して早くピットストップをすべく訴えかける。

ハミルトン:このタイヤはXXXだ。何を待ってるんだ!? 僕はもう充分近付いているぞ!

2019年F1第20戦ブラジルGP セーフティカー中のピットインで4番手まで順位を落としてしまったルイス・ハミルトン
2019年F1第20戦ブラジルGP セーフティカー中のピットインで4番手まで順位を落としてしまったルイス・ハミルトン

 43周目にハミルトンがピットインし、翌周にフェルスタッペンが反応してリードを確保。

 ハミルトンは安心して攻められるミディアムタイヤでフェルスタッペン追撃に転じるしかなくなった。

フェルスタッペン:このタイヤ(ミディアム)の方が良い?

レッドブル:そうだ、だからハミルトンはこのタイヤでプッシュしてくるぞ

フェルスタッペン:彼が直ぐ後ろに来たら教えてくれ

レッドブル:了解。セクター2はもっとタイヤをケアしろ

 フェルスタッペンが気にするように、ハミルトンはじわじわとギャップを縮めていく。

ハミルトン:もっとパワーをくれ!

 フェルスタッペンも後ろにひたひたと迫るハミルトンのプレッシャーを感じていた。ハミルトンがDRSを使える範囲まで入ったかどうかを知らせてくれとレースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーズにしきりに聞く。

レッドブル:ギャップ1.1

フェルスタッペン:彼がDRS圏内かどうかを常に教えてくれ

レッドブル:(バルテリ)ボッタスがターン3〜4に止まってダブルイエローだ

フェルスタッペン:彼はDRSがある? ない?

レッドブル:ギャップは1.2だ

 いよいよハミルトンがDRS圏内に入りバトルを仕掛けようかという矢先の53周目、バルテリ・ボッタスのマシンが白煙を上げて自動的にカットオフし、コースサイドに止まった。これでセーフティカーが導入されることとなった。

 ここでピットインしてソフトタイヤに交換するか否か。

 レッドブルは一旦はトラックポジションを失うリスクを負ってでも交換し、再びコース上で逆転する攻めの戦略を選んだ。

メルセデス:BOX、BOX。フェルスタッペンと逆の戦略で

 メルセデスAMGも同じくソフトに交換する攻めの戦略を選ぼうとしたが、フェルスタッペンとは異なる戦略を選ばざるを得ず、ハミルトンはステイアウトしてミディアムタイヤのままトラックポジションをキープすることに優勝の可能性を賭けた。同じ戦略では抜けず、勝てないからだ。

ハミルトン:彼はどのタイヤを履いた?

メルセデス:ソフトだ

ハミルトン:パワーをくれるのか?

メルセデス:ストラット5、これが今与えられる全てだ

ハミルトン:これじゃカモだ、このタイヤでどうやってポジションを守れば良いんだ


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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