更新日: 2016.10.21 10:00
トロロッソF1、新空力パッケージへの迷いを払拭「型落ちパワーユニットが原因で効果が見えなかった」
トロロッソは、クビアトの8位によりシンガポールで2ポイント獲得した。しかし、7月のハンガリーGPの後、入賞を成し遂げたのはその1回のみだ。
クビアトは前回の鈴鹿では13位、サインツは17位だった。サインツは鈴鹿ではトップスピードが足りずオーバーテイクが不可能だったと語っている。
新しいエアロパッケージの改良を妨げている一番の問題は、今季トロロッソはフェラーリの2015年型パワーユニットを搭載しており、シーズン中の開発がなされないことだ。
「新しいパッケージを活用できるようなパワーユニットではないんだ」とサインツは述べた。
「マシンにより強力なダウンフォースを加えたら、ドラッグもより強力となる。それを補完する馬力がなければ、パッケージをうまく活用することはできない」
「シーズン初めは、高速において僕らは明らかに誰よりも強かったけど、他の皆が差を縮めてきた」
「もしドラッグのためにダウンフォースを減らしたとしても、もはや高速において群を抜いた強さを発揮できないことはわかっている」
「こういった細かいことがたくさんあって、ルノーやハースといったシーズン序盤には(ライバルとは)考えもしなかったようなチームを相手に苦戦するようになってきた」
「ダウンフォースと効率性だけを見ればすでに最高のマシンのひとつだから、パフォーマンス向上を見つける余地がほとんどなかった」
「パッケージでコンマ1、2秒以上を見つけ出すのはかなり難しい。他のチームがエンジンでコンマ4秒見つけ出したら、僕らの向上はあまり効果がなくなってしまう」
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています