更新日: 2016.11.01 13:33
振動トラブルか、タイトルの可能性か。両天秤にかけたハミルトンのレース戦略
「それが、彼をピットインできる一番早いタイミングだった。レースを台無しにしないでできたすべてだ。チャンピオンシップとサスペンション・トラブルを天秤にかけて戦略を考えるのは、我々にとって穏やかな状況ではなかった」
その決断は功を奏し、ハミルトンはF1キャリアで51勝目を獲得することとなった。しかしながら、ロズベルグは2位でフィニッシュしたため、2戦を残し依然19ポイント優位に立っている。
もし次のブラジルGP、インテルラゴスで優勝すれば、ロズベルグは悲願のタイトルを獲得する可能性がある。
「いまは、ニコが有利だろう。彼が運命を握っているよ」
「ブラジルで彼が優勝すれば、早くチャンピオンシップを勝利することとなる。彼にはまだアブダビで1戦あることでプレッシャーも少しは抑えられるだろう。状況的な点からみて、楽な状況かもしれない。そこは本当に興味深いことだね。このチャンピオンシップで起こっていることは、ファンにとっても素晴らしいことだ」
ロズベルグはメキシコでハミルトンのペースに負けた。そのため決勝ではレッドブルのマックス・フェルスタッペンからの強烈なプレッシャーに耐えなければならなかった。
「彼はフェルスタッペンからのプレッシャーを上手く操っていた」
「我々はニコがプレッシャーのなかで良く対処するレースをいくつも見てきた。これが彼の強さのひとつだ」
「2位で終えなければならない状況で、それを成し遂げることがいかに難しいことか私には分からないし、想像さえできない。だから、彼はよくやっていると思うよ」
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています