更新日: 2020.09.11 20:39
ホンダF1田辺TD会見:ガスリーのお祝いはリモート参加。一方PUトラブルの原因は「ほぼ解明」高温も影響
──ムジェロはF1では、未知のサーキットです。
田辺TD:はい。チームとともにシミュレーションを重ね、エンジンの使い方やエネルギーマネージメントの準備を重ねてきました。土曜日の午前中までにそのあたりを煮詰め、同一モードでのレースセッティングに反映するつもりです。
──田辺さん自身、ムジェロは初めてですか?
田辺TD:はい。テストで使っていた時期も、私は来ていませんでした。実際に来てみると、イタリアの緑豊かな丘陵地帯で、いいところですね。コース自体はまだちゃんと見ていないのですが、アップダウンが大きくて、コース幅が狭い印象です。ガレージは思ったより広くて、設備的にもキチッとしてますね。
──エンジンの全開率は?
田辺TD:モンツァくらい、高そうですね。高低差やクルマのバランスもありますので、走ってみないとわからない。とはいえ、かなり高いです。全開率は機密事項に関わることで、クルマの出来にも非常に関係するので、具体的な数字は言えませんが。
──改めてモンツァのレースですが、ボッタスは集団のなかでオーバーヒート気味になって、スリップにつけずなかなか順位を上げられなかったと言っています。他チームのことですが、ひょっとするとメルセデスの弱点はそのあたりなんでしょうか。
田辺TD:ホンダも厳しい状況にはありました。ただ1秒以内でくっつき続けるのは、タイヤ的にも厳しいですよね。これはあくまで推測ですが、彼らは1、2番スタートが常態化している。いつもクリーンエアのなかで走っているわけで、渋滞のなかで走る空力セッティングにはなっていない。そのためモンツァのような状況では、一気に温度が上がってしまった。冷却効率を落としたセッティングでしたからね。
それで赤旗中断中に、ルーバーを開けたりした。そういうことだったのではないかと思います。ただ絶対的に冷却が厳しいのかどうかは、わかりません。