スパイからの手紙/ナッセ、“オトナの事情”でフォース・インディア移籍か?
事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けたスパイが独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
・・・・・・・・・・・・・・・
フェリペ・ナッセ:フォース・インディア移籍の噂
バーニーが押し込もうとしている理由とは?
バーニー・エクレストンが、フォース・インディアの空席にフェリペ・ナッセを押し込もうと、ビジェイ・マリヤに圧力をかけているようだ。
今季限りでフェリペ・マッサが引退するため、ナッセがシートを確保できないと、グリッドにブラジル人ドライバーがいなくなる。だが、バーニーには何とかしてナッセをF1にとどまらせ、なおかつ、できるだけ競争力のあるチームに預けたい理由がある。
バーニーがブラジルのテレビ局TVグロボや、ブラジルGPのオーガナイザーと結んだ契約には、ブラジル人ドライバーがいなくなった場合には契約を解除できるとの条項があるらしい。TVグロボはF1グランプリの放送権料として年間2400万ドル(約25億円)を支払っており、ブラジルでの平均視聴者数は1500万人にものぼる。また、ブラジルGPの主催者は、毎年1800万ドル(約19億円)の開催権料を払っている。
つまり、ナッセがF1のシートを失うと、バーニーは合計4200万ドル(44億円)もの収入減を覚悟しなければならず、それだけはどうしても避けたいのだ。
エクレストン御大直々の頼みごとで、しかもことはF1全体の利益にもかかわるだけに、フォース・インディアとしても断りづらい話であることは間違いない……。
スパイからの手紙はF1速報WEBで好評連載中。
アントニオ・ジョビナッツィ:GP2ポイントリーダーの動向に関する噂
トト・ウォルフがチャンスを与える?
石油系スポンサー:トタルが撤退を検討中との噂
性能に影響を及ぼすスポンサー故、チームは確保に必死