更新日: 2020.11.14 23:41
ウエットで圧巻の速さを見せたランス・ストロールが初のポールポジションを獲得【予選レポート/F1第14戦】
Q2は午後4時14分に開始。ターン8のランオフエリアでラティフィ車の撤収作業が続いておりダブルイエローが振られるなかでの再開という不可解な状況となった。
各車がウエットタイヤで連続走行するなか、マクラーレン勢だけがインターミディエイトでコースインするがタイムを伸ばせず残り6分でピットインしウエットに交換する。
ここでもフェルスタッペンが1分53秒486でトップに立ち、2番手ボッタス、3番手ハミルトン、4番手にアルボンがつけた。
コンディションはどんどん向上していき、フェルスタッペンは1分50秒293まで縮め、2番手アルボン、3番手ハミルトン、4番手ストロール、5番手ボッタス、6番手ライコネンとなり、アルファロメオはアントニオ・ジョビナッツィも最後に5番手に浮上して2台揃ってQ3進出を果たした。
マクラーレン勢は11番手ノリス、13番手サインツJr.と戦略失敗。さらにはサインツJr.はターン3でペレスのアタックを妨害したとして審議対象となってしまう。12番手ベッテル、14番手ルクレールとフェラーリ勢、そして15番手ガスリーがQ2敗退となった。
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Q3は午後4時37分に開始。その2分前からフェルスタッペン、アルボン、ライコネン、ジョビナッツィがピット出口に並んでクリーンラップを狙う。各車が中古のウエットタイヤでコースインする中、オコン、ペレスは直前にインターミディエイトに履き替えてコースインする。
ここでフェルスタッペンが1分521秒326を記録してトップに立つが、インターミディエイトのペレスが1分52秒037でトップタイムを塗り替える。
ペレスの最終セクターが速いのを見てフェルスタッペンは計測2周目を捨てて残り6分でピットインしインターミディエイトに交換。メルセデスAMG勢、アルボン、ストロールもこれに続き、アルファロメオ勢とダニエル・リカルド(ルノー)だけがウエットタイヤでアタックを続ける。
フェルスタッペンはジョビナッツィに引っかかった状態での走行を強いられ、1分50秒676で2番手。どんどんタイムが上がっていくなかで、ジョビナッツィがターン9でオフしてフェルスタッペンは最後に1周だけクリアラップでのアタック。
最後にストロールが1分47秒765でトップに立ち、フェルスタッペンは最後のアタックで0.290秒届かず2番手。ペレスは1.556秒差の3番手、4番手に2.683秒差のアルボン。メルセデスAMG勢はタイヤの温まりが悪くハミルトン6番手、ボッタス9番手に沈み、ストロールが自身初のポールポジションを獲得。メルセデスAMGは今季初めてポールポジションを逃すこととなった。5番手リカルド、7番手オコン、8番手ライコネン、10番手ジョビナッツィという結果になった。

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