更新日: 2020.11.30 03:11
SC3回の大波乱レースでレッドブル・ホンダが揃って表彰台に。ハミルトンが5連勝【決勝レポート/F1第15戦】
リスタートでハミルトンは再び好発進で首位を維持。オフライン側の2番グリッドのフェルスタッペンは加速が鈍くペレスがアウトから前に出るが、ターン1でインを突いてなんとか2番手を堅守した。3番手ペレス、4番手はターン1でアルボンにアウトに並ばれながらもなんとか抑えたボッタス、6番手ノリス、7番手オコン、8番手ルクレール、9番手リカルド、10番手ガスリーという順になる。
ターン8ではインにいたクビアトとアウトからターンインしたストロールが接触し、ストロールのマシンが弾き飛ばされて裏返しになってストップ。これでセーフティカー導入となった。これに対しクビアトには10秒加算ペナルティが科された。
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ボッタスはデブリを拾ってスローパンクチャーを起こしたため、セーフティカー走行中の4周目にピットインしてハードに交換。これによりボッタスは16位に後退する。
レースは9周目に再開。各車とも大きな混乱なく順位をキープして走るが、ターン11でリカルドがブレーキをロックさせてサインツJr.が8番手に上がった。ソフトを履くサインツJr.はさらに12周目のターン1でルクレールをパスして7番手へ。ルクレールはペースが上がらず、リカルド、ガスリーにも抜かれてズルズルと順位を落としていく。
各車ともタイヤをいたわりながらポジションキープの走りに徹し、首位ハミルトンは2番手フェルスタッペンをコンマ数秒ずつじわじわと引き離していく。3番手ペレスは9秒、4番手アルボンは12秒遅れで、中団グループは5番手ノリスを先頭に各車が2秒差で続く。
16周目にリカルドが先陣を切ってピットインし、ハードタイヤに履き替える。これを受けて翌17周目にはオコンとクビアトがピットインし、オコンはミディアムに交換する。18周目にノリスがピットインしミディアムに換えてルノー勢の前に戻る。
19周目には首位のハミルトンがピットインして中古のミディアムに交換。アルボンもピットインし、翌20周目にフェルスタッペンがピットピンしこちらはハードに交換。ミディアムタイヤのハミルトンはデグラデーションの進みが早く、ハードタイヤのフェルスタッペンはハミルトンより1秒速いファステストラップを記録して猛攻を仕掛ける。

3番手ペレスもピットインしてハードに履き替える。ソフトタイヤで引っ張ったサインツJr.は21周目にピットインし、ミディアムに換えてルノー勢の後方でコースに復帰した。23周目にルクレールがピットインして12番手に後退。
リスタートからハードタイヤで引っ張ったガスリーとボッタスが25周目にピットインし、ガスリーは再びハードを履いて実質1ストップで走り切る戦略に出る。ボッタスはソフト以外はミディアムしか残っていないためこれを履く。
サインツJr.は27周目のターン1でオコンを抜いて6番手に上がり、これで首位ハミルトン、2番手フェルスタッペン、そこから15秒離れて3番手ペレス、4番手アルボン、5番手・6番手にマクラーレン勢、7番手・8番手にルノー勢、そこから8秒離れて9番手にガスリー、10番手ルクレール、11番手ボッタスという順になるが、ボッタスは32周目のターン1でルクレールをかわして10番手に上がる。タイヤ戦略が異なるルノー勢はリカルドを前に出し、リカルドはペースを上げてマクラーレン勢を追っていく。