更新日: 2021.03.25 22:45
【ブログ】授業や就職活動はオンライン。当たり前の大学生活に戻ることを願う/木村のF1英国留学日記
ところで、自動車に関する勉強を3~4年した同学部学生の卒業後の進路ですが、やはり自動車業界が圧倒的に多いです(当たり前かもしれません笑)。具体的には、英国人だとやはりジャガー・ランドローバー、フォードUK、ベントレー、JCB等の国内自動車メーカーはもちろんのこと、欧州の自動車サプライヤーに就職する学生が多いとよく聞きます。
F1を含めたモータースポーツの世界で活躍している卒業生も多く、今でも毎年数名は輩出しているようです。F1に限れば近年ではアストンマーティンF1やウイリアムズに進む先輩が多かった印象です。そしてもちろん、日本の自動車メーカーやレーシングチームで活躍している日本人の卒業生もいます。
ただ、やはりコロナ禍とイギリスがEU離脱ということで、就職活動を行っている学生のなかでは不安が広がっています。幸いなことに現時点では僕の所属している学部の就職状況が極端に悪くなったという話はあまり聞きませんが、簡単な状況ではないのは確かだと思います。それでも、やはりこういった状況は受け入れるしかないので、あまり悲観的にならず前を向いて頑張っています。
ちなみに就職活動もコロナの影響で、ほぼすべてオンラインで行われています。イギリス国内企業のテレワーク導入率は、ロックダウン中ということもあり学生の僕から見ても非常に高く、自身の研究に関してハースF1のエンジニアの方と会議をするときも、家からリモートで参加してくれます。また国内企業で働く友人も全員テレワークをしているようなので、浸透しているように思います。
大学での授業も、現在完全オンラインで行われています。僕自身は最終学年で授業はあまり多くなく、オンライン授業のシステムはコロナウイルスの流行以前からあり、全く新しいものでもなかったので抵抗はあまりありませんが、新入生からしたら今の状況は本当に大変だろうなと思います。
最近、今年の9月から大学の別の学部に留学中の日本人新入生の方とお話しをする機会があったのですが、やはり生徒同士の交流もなく、異国の地で右も左も分からないなか、いきなりすべてがリモートで行われるのは相当混乱したと話していました。僕が新入生のときはクラスメイトとのコミュニケーションやサークル活動を通じて、あまり得意ではなかった英語を上達することができたり、学業に活きることが沢山ありました。ですので早く状況が良くなって、また『当たり前だった』大学生活を特に下級生が取り戻せることを願っています。
■おわりにラフバラという町を少しご紹介
最後に、最近の移動制限下で許される範囲で散歩をしたときに撮影した、僕が住んでいるラフバラという町の写真をいくつか掲載します。ラフバラは大学以外特に何もない小さな町です。コンパクトで学生生活を送る上では便利ですが、自信を持って紹介できるものは何もないので写真を載せさせて頂くのもどうなのだろうかと悩みましたが、思い切って載せさせて頂きたいと思います。町の雰囲気が少しでも伝われば嬉しいです。ちなみに観光で訪れることは全くお勧めしません(写真からも伝わるかもしれません笑)。
ラフバラ大学の卒業生であるハースF1の小松礼雄エンジニアリングディレクターも「この駅に初めて降り立ったときは大丈夫かと不安に思った」と、以前お話しをしたときにおっしゃっていて、不安を感じたのは僕だけじゃなかったのかと安心しました。次回はハースF1でのインターン経験を中心にお届けできればと思っています。今回もお読みいただきありがとうございました。