更新日: 2021.05.10 09:47
戦略を活かしたハミルトンが終盤に首位奪回、今季3勝目。角田は無念のトラブル【決勝レポート/F1第4戦】
レースは11周目に再開。フェルスタッペンは最終コーナーの立ち上がりでリヤをスライドさせるものの、ハミルトンを抑え込んで首位を守る。後続も大きな順位の変化はなくリスタートが切られ、ここからは各車がタイヤをいたわるために前走車とのギャップをやや広げて走り膠着状態が続く。
18周目になるとハミルトンやボッタスはタイヤの性能低下が始まったと訴える。ガスリーはここでピットインして5秒ペナルティを消化しミディアムに交換。ガスリーのペースを見て21周目にはアロンソとセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)がピットイン、22周目にはサインツとランス・ストロール(アストンマーティン)もピットインしてこちらもミディアムに履き替える。
23周目にボッタス、オコン、ノリスがピットインし、24周目にはハミルトンに0.5秒差まで迫られたフェルスタッペンがピットインするが左リヤの用意ができておらず4.2秒を要する。これに対してハミルトンはステイアウトし第1スティントを引っ張る作戦に出る。
![マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)](https://cdn-image.as-web.jp/2021/05/10003126/asimg_SI202105090423_hires_jpeg_24bit_rgb_e46098004dc20ff-660x440.jpg)
27周目にペレスがピットインし、28周目にはハミルトンもピットインをしてミディアムに交換。この間にフェルスタッペンとのギャップは6秒に広がるが、ハミルトンは4周フレッシュなタイヤで走行し、ファステストラップを連発してフェルスタッペンとのギャップを一気に縮めていく。
ルクレールも28周目にピットインしてボッタスの後方に戻り、これでライコネン以外の全車がピットインを済ませて首位フェルスタッペン、2番手ハミルトン、3番手ボッタス、4番手ルクレール、5番手リカルド、6番手ペレスの順。7番手にはミディアムスタートのライコネンがステイアウトし、37周目まで第1スティントを引っ張った。
ハミルトンは35周目に1秒以内に追い着きDRS圏内に入ってくるが、36周目にはフェルスタッペンもペースを上げて再びDRS圏外に引き離し、両者は一進一退の攻防が続く。
42周目、ハミルトンはコース上での逆転が難しいと判断してピットインし、予選で使ったミディアムタイヤに履き替え、22秒後方からタイヤの差を使って追い上げる。これに対しレッドブルは反応せずステイアウトを選択する。ハミルトンは1分20秒代後半のタイムで周回し、22秒台中盤で走る首位フェルスタッペンとのギャップをどんどん縮めていく。その一方でフェルスタッペンはタイヤを最後まで保たせることができるか分からないと訴える。