更新日: 2021.05.14 18:48
2ストップ作戦はレース中に決断。メルセデスのエンジニアが明かすスペインGPの裏側【SNSピックアップ今週のF1界】
●角田裕毅「特に予選が楽しいですね」
アルファタウリ・ホンダのふたりが本音を打ち明ける『ビハインド・ザ・バイザー』もこれが4回目。今回は『楽しさ』をテーマにインタビューを受けた。
角田はカートに初めて乗った時に楽しさを感じるも、なんと7〜8歳の時に飽きてしまったんだとか。もっとも、現在ドライブしているF1マシンには楽しさを大いに感じているそうで、特に予選がエキサイティングとのこと。コース外では、友人とシューティングゲームをするのが楽しいと語っている。
●メルセデスのエンジニアが明かす2ストップ戦略の裏側
メルセデスのアンドリュー・ショブリン(トラックサイド・エンジニアリング・ディレクター)が、スペインGPでのルイス・ハミルトンの2ストップ戦略について、ファンからの「どのタイミングでハミルトンの2ストップ戦略を決断したのか?」という質問に対し次のように語っている。
「つねにレースを分析しマネジメントしてきた。重要なポイントは(タイヤの)デグラデーションがレースのどこで起きるのか、ということだ」
「フリー走行と決勝レースでは状況が大きく異なった。ただルイスとマックス(フェルスタッペン/レッドブル・ホンダ)の走りを見て、ラップタイムの低下を把握できた。それは事前のシミュレーションよりも大きく、性能面で言えば1ストップも2ストップも僅差になると考えた」
「デグラデーションの発生を追うことができ、それを線形戦略ツールで解析してみると、明確に2ストップの方が優っているとわかった。それがピットインを決断させる引き金になった。ドライバーにピットインをさせ、ピットクルーを用意させるよう話し合ったよ」
「ただ第2スティントに入ってからは、この戦略を真剣に考えるようになった。ルイスがこの戦略においても(トップに)追いつけるよう、デグラデーションをつねにチェックしたんだ。そしてマックスに追いつき、追い抜けるペースを確認し続け、最適なラップを検討していた」
「40から43周目あたりだと考えていた(編注:42周目にピットイン)。もし狙いが早すぎたら、マックスに追いつき、彼を追い抜くに十分なグリップを残せなかった。もし遅すぎたら、追いついて抜くための周回数をルイスに残せなかった」
「先のとおり、これは微調整にすぎない。だが引き金を引いて実行に移すかどうかまでは決めていないんだ」