投稿日: 2021.07.04 17:59
更新日: 2021.07.04 18:01
更新日: 2021.07.04 18:01
「我々にはすべてが足りない」今週末はC5タイヤに苦戦、レッドブルとのタイム差には驚かず/トト・ウォルフ代表インタビュー
取材・まとめ 柴田久仁夫
──ハミルトンとの再契約ですが、なぜ1年や3年ではなく、2年だったのでしょう?
ウォルフ:2年じゃ、いけないかね(笑)。なぜ2年かと言えば、非常に妥当な期間だからだ。3年はあまりに長すぎるし、1年は短すぎる。来年の今頃は、もう次回の交渉を始めないといけない。新たな技術レギュレーションも導入される。なので2年が正しいと思ったわけだ。
──去年の契約交渉はかなり長引いたのに、今回はすんなり合意に達しました。なぜですか。
ウォルフ:去年は新型コロナウイルスによってシーズン中の話し合いが十分にできなかったうえに、チームの長期活動計画もしっかり定まっていなかった。今季はそれらがすべてクリアになっていたので、交渉の内容は去年のそれをコピー&ペーストする感じだった。あとは2年という期間を決めるだけだったということだ。
──ハミルトンは一時F1への情熱を失ったように見えました。それが一転して、少なくとも2023年まで現役を続けることを決断したのはなぜでしょう。
ウォルフ:ルイスはこれまで一度も、F1から去ろうと思っていない。もちろん人生にはいろいろな選択肢があるが、今のルイスに辞めるというオプションはない。今季ここまでは苦戦しているが、ルイスは我々の組織の強さに絶対的な信頼を置いている。一緒に前進していくことに疑いを抱いてないよ。

1 2