更新日: 2021.09.13 01:06
リカルドが移籍後初優勝、マクラーレンW表彰台。フェルスタッペンとハミルトンは接触リタイア【決勝レポート/F1第14戦】
この事故処理のVSCは1周で解除され、リカルドがレースをリードし、後方ではボッタスが15番手に浮上し、3周目のターン1でクビサを抜いて14番手へ。ガスリーは4周目にピットに戻ってリタイアしている。
5周目にDRSが有効になり、フェルスタッペンは首位リカルドに追い着いていくが、背後についてコーナリングすることが難しい上にマクラーレンは最高速が速く、なかなか仕掛けるチャンスが訪れない。首位リカルドが2番手フェルスタッペンを、3番手ノリスが4番手ハミルトンを抑え込む状態で5番手ルクレールは3.5秒離される。ペレスは9周目のターン1からターン4でサインツを抜いて6番手へ。ボッタスもセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)を抜いて12番手まで浮上した。

11周目のパラボリカでノリスがややワイドになり、12周目のターン1でハミルトンがアウトに並びかけるが抜けず、続いてターン4でも並ぶがノリスがインを守る。ボッタスは12周目にニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)をメインストレートで抜いて10番手入賞圏まで挽回してきた。
17周目を迎える頃には各車ともリヤタイヤのデグラデーションが進んでスライド量が多くなる。ハードタイヤのハミルトンはノリスを抜くことが難しいと判断して近付きすぎずタイヤをいたわって走る。フェルスタッペンは21周目のターン1でロックアップしてシケインをカットし、リカルドとのギャップを広げる。
22周目にリカルドが先陣を切ってピットインし2.4秒でハードに交換。同じ周に入るはずだったフェルスタッペンはステイアウトし、翌23周目にピットインするが右フロントの作業に手間取って11.1秒を要してしまう。24周目にハミルトンがロッジアの入口でアウトに並びかけてパスし、ノリスはこの周にピットインしてフェルスタッペンの前でコースに戻った。
ハミルトンは確実にフェルスタッペンの前で復帰できる25周目にピットインしてミディアムタイヤに交換するが、4.2秒の静止時間を要してしまいフェルスタッペンの僅かに前でコースに復帰。しかしフェルスタッペンは譲らずレイトブレーキングでターン1にアウトからサイドバイサイドで入って行き、フェルスタッペンはスペースがなくなるなかでイン側の縁石をカットしながらターン2でハミルトンのインに飛び込み両者は接触。フェルスタッペンのマシンがハミルトンのマシンに乗り上げるかたちになり、両者ともにここでリタイアとなった。
