更新日: 2021.12.17 15:34
【ブログ】Shots! 熾烈を極めた「1000年に一度のスーパーシーズン」で30年ぶりの栄冠を掴んだホンダF1に涙
MotoGPチャンピオンのクアルタラロ選手。
アンドラの床屋さんは、僕も2回いきましたけど、クアルタラロ選手も一緒の床屋さんなんですよ。
だから、どうってわけじゃないけどね。
タイトル獲得おめでとうございます!
ホンダのモータスポーツ部長の長井さん。
初めてのF1の現場です。
来季からのことを少しだけお聞きしたので紹介します。
「来季からはPUの開発が凍結されるので、開発チームは解散します。そうすると今いる開発者はカーボンニュートラルへの開発や他の部署に行きます。そうすると、今まではF1の開発には膨大な人、お金を使っていたのですが、今後2年間に使うPUの組み立ては行いますが、かけるリソースは大幅に下がります。確かに、供給は続けますが、新しいことは何もやらないということが1番の違いです。来季からの新しいガソリンに対する開発がホンダとして開発する最後になります。外から見れば、確かにホンダの作ったPUが走るわけなので同じように見えるかもしれませんが、内情は大きく違がってきます。でも、社内には好きな人間もいるので、将来にどうなるかはわかりませんし、レギュレーションの変化は見ていくようにしなければいけないとは思っています」
というお話でした。
僕個人的には、この状況まで上り詰めてきて、やっとチャンピオンを取ったのに……とは思いますし、これまでの投資を回収できる時期に来たのにと、残念な気持ちには変わりないんですけどね。
致し方ないです。
ウイリアムズのグリッド。
妙な感じの雰囲気を醸し出すことには成功してます。
スタートは2コーナーへ。
フェルスタッペン選手は2番手に下がって現れました。
う〜〜〜んと思った通り、その差は確実に広がっていきましたね。
テンションは若干下がり気味で撮影を続けます。
スタートを2コーナーにしたのは、この場所で太陽が沈んでいくのを撮りたかったから。
雲が出ていていい雰囲気で撮れました。
シューマッハー選手、デビューしていろいろと学びの年。
チームメイトのマゼピン選手は、コロナに感染してしまい欠場となりました。
レース後の小松さんと吉田メカニック。
いい笑顔ですね。
小松さんに2021年はどんな年でしたかと聞くと
「いや、そりゃぁ厳しいレースが多かったですよ。でもカタールと今回は思い切ったレースができてすごく楽しかったですよ。来年は何チームかとちゃんとレースができるようになるために開発をしています」
年末はコロナもあるし、日本には帰らないそうです。
来季、期待してますよ!
ペレス選手のレース、いい仕事をしてくれましたね。
多くのファンの心を鷲掴みにしたんじゃないでしょうか?
PUトラブルで完走はできませんでしたけど、本当にナイスアシスト!
そして角田選手。
やってやったぜの4位!
素晴らしいじゃないの!
どうだ見たかって! 感じだぜ!
ようやくだよ!
嬉しかったなあ。まじで!
でもレース後とか、レッドブルに写真を集中していたので撮れなかったのが残念だけど。
良かったよ。
思えば、いろいろとあった1年。
最後にやっと噛み合ってホッとした。
嬉しい最終戦になって良かったよ。
アブダビに来るまで、2021年のどのレースも素晴らしいレースばかり。
そして、最終ラップにガチ勝負になって勝ってチャンピオンとなるなんて、もう本当に素晴らしすぎてびっくりでした。
偶然にあのタイミングでセーフティカーが出て、マシさんの指示でハミルトン選手の背後に再びフェルスタッペン選手が迫り、タイヤの優位を生かしてズバッといった瞬間は、何度見ても素晴らしい。
フェルスタッペン選手だから成し遂げられた快挙です。
幸運だったとも言えます。でも幸運を呼べるその位置でレースをしていて、そのビッグなチャンスをきっちりものに出来るフェルスタッペン選手がレッドブル・ホンダのドライバーでいてくれた幸運も我々にはあったわけです。
いや〜、長いこと写真家としてモータースポーツを撮影してきましたけど、今回は本当に貴重な経験をさせてもらいました。
そして、この人達も大きな大きな目標を達成しました。
第4期のホンダはチャンピオンを獲得しました。
マクラーレン・ホンダというビックな名前で再開したホンダF1。
名前負けしっぱなしのスタート、どん底の下って感じでしたよね。多くのバッシングもありました、現場の人たちは必死に上を向こうとしてもがいていました。
その当時、7年後にこんなことになろうとは、夢にも出てこない感じでした。
前列左の本橋さんからは、鈴鹿に見にきてくれるファンに申し訳ないレースだけはしたくないという一心でやってきたという言葉も聞きました。
レースって2輪も4輪もマシンが主体に見えてしまうので、なかなか見えづらい部分もあるし、我々メディアの伝え方も不十分だとは思うのですが、人が部品を設計して、作り組み立て動かして、ドライバーやライダーが操作するものですから、最初から最後まで人間が主になっているスポーツには変わりないのですよね。
だからこそ、面白いし応援するし、感情も動きます。
ホンダPUをあのメルセデスを打ち負かすまでにしたのは、ここに写っている他に日本のHRD Sakuraで開発している多くのホンダの人たち、そしてそのサプライヤーの人たちの努力です。
本当に「おめでとうございます!」
僕の勝手な、日本人であることの誇りを世界一にまでしてくれたホンダに感謝です。
泣けました。
本当にこの人たちの頑張りを間近で見させてもらって、その時々に、話を聞かせてもらい。ここでは書けないような苦労話もあり、その結果がチャンピオン獲得という最高の結果で締め括れたのは、山本さんのよく言う「ヤバイ、これ、まじでヤバイ」。
ここで、泣けたのは、僕の宝物になりましたよ。
ありがとうございました。
そして、PCRテスト。
去年からいったい何度受けたのでしょうか。
今年は尾張さんとふたりで、あ〜でもない、こ〜でもないと言いながらなんとか全戦撮影することができました。
ホンダがチャンピオンになったのも奇跡だとすれば、僕たちふたりが全戦取材を完走できたのも奇跡だと思います。
どこかの国で感染してしまうだろうと思いながらの旅の連続だったし、国から国への移動の困難さは通常では考えられないようなフラストレーションも感じました。
なにがあったのか、いろんなことがあり過ぎて忘れちゃっていることもあるくらい。
でも、今年は絶対に撮影したいという強い思いがあって。その思い通りに行動して、この最終戦を迎えることができて感動したのは、上に書いた困難を経験して辿り着いたということも加味してのことなんだろうとも思います。
みなさんは、2021年シーズンをどのように思いましたか?
僕は1000年に一度のスーパーシーズンだったと思います。
旅ブログも書きますので、もう少しお時間ください……
あ〜〜〜良かった、本当に良かったね。