更新日: 2021.12.21 15:09
【F1第22戦無線レビュー(1)】「順位を戻さなきゃダメだろう」「俺を押し出した」スタートで一気に白熱の争いへ展開
ハミルトンが最速タイムを出すのに対し、フェルスタッペンはすぐ前のカルロス・サインツ(フェラーリ)を抜きあぐね、挙動を乱してコースオフしたこともあって、18周目には両者の差は7秒まで広がった。ようやくオーバーテイクして3番手に上がるが、ハミルトンは暫定首位のセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)にみるみる近づいて行く。レッドブル・ホンダ陣営には、非常に厳しい展開だ。
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19周目、ハミルトンはペレスに2秒2まで迫り、逆にフェルスタッペンを8秒引き離した。
バード(→ペレス):ギャップ2秒だ。なんとしても抑えるんだ
しかし20周目、ハミルトンに裏ストレートでパスされてしまう。しかしペレスはターン6で逆転。ハミルトンはストレート立ち上がりで再度抜くが、ペレスはターン9のブレーキングでインを刺し抜き返した。21周目のターン1で並びかけるハミルトン。しかしペレスは譲らない。
ハミルトン:すごく危ないドライビングだ
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ぶつかれば終わってしまうハミルトンは、無理ができない。その間にフェルスタッペンが、2台の1秒後ろまで追い付いた。ハミルトンは21周目のターン6でようやく抜き去り、役目を負えたペレスはすかさずフェルスタッペンに順位を譲り、ピットへと向かった。
フェルスタッペン:チェコはレジェンドだ
ランビアーゼ:まちがいなくケモノだよ
ペレスの必死の防御に、メルセデスのトト・ウォルフ代表が抗議した。
ウォルフ代表:あれは危険すぎる。警告を出してくれ
マシ:いや、トト。あくまでハードレーシングだ
8秒のギャップが、1秒まで縮まったフェルスタッペン。しかし再び、その差は広がって行った。
タイヤを交換して5番手でコース復帰したペレスが、今後の戦略を尋ねる。
ペレス:このまま最後まで走るのか
バード:マックスのために何ができるか、考えているところだ。まずはプランAで行こう
ハードタイヤで、最後まで走り切るということだろう。
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フェルスタッペンは自己ベストを更新して必死に追いすがるが、ハミルトンとの差は広がるばかりだ。
25周目、ライコネンがターン6で挙動を乱し、バリアにぶつかった。
ライコネン:ブレーキが壊れた
何とか自力でピットに戻ったが、そのまま引退レースをリタイアで終えた。
ショータン:残念だ、キミ。リタイアだ
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ラッセル:ドライブを失った
ウイリアムズでの最後のレースだったジョージ・ラッセルも、続けてリタイアを喫した。
その間にハミルトンとフェルスタッペンの差は、3秒8まで広がった。
ハミルトン:このタイヤで、長い道のりになるね
ボニントン:そうだね
快調なペースで周回を重ねる角田を、ボッタスは抜きあぐねていた。
リカルド・ムスコーニ:あと1周だ。すべて出しつくせ
ボッタス:わかった
30周目まで第1スティントを引っ張ると、ピットインをしてユーズドのハードタイヤに履き替えて、角田の前9番手で復帰を果たした。
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(その2に続く)